世界潜水旅行倶楽部のダイビング、遊廓・赤線・城跡・戦跡旅行ガイド

ということで、いやはや、まさにNCダイビング倶楽部長が八重山にいたときに発生した事故。

実は、体育会系ドリフトのヤバさを現地関係者と雑談していた矢先の事故で、ビックリ仰天状態です。

さて、事故原因ですが、オガンまでのボートトリップがキツイ、というのが、一つの要因であることは、直接の死亡原因が何であれ、間違いのないところです。

旅慣れ・船慣れしていても、ダイビングボートで２時間のトリップは結構きついものがあります。

ましてや、前日夜に美崎町のキャバクラか何かで飲んでいた日にはｗ

東京都57歳男の死亡は、循環器系の病気に起因する可能性があり、快適性に乏しいダイビング船での長時間の移動が発症の引き金になった可能性が高そうです。。。ダイビング船に比べると、安栄観光の第８８あんえい号あたりでも、パラダイスな乗り心地ですｗ

もっとも、もう一人のほうは実質的にはロスト（２人がインスタントバディであり２人ロストの可能性あり）であり、海保への通報が遅れたということと相まって、刑事・民事で確実に問題になり、加えてオーバーナイトでの行方不明ですので、県条例による行政処分（営業停止１月以上）は免れないような気がします。

このあたり、仮に行方不明者が救助されても同様です。

ちなみに、海況自体は、１７日午前が最も良く、それからだんだんと悪化、とはいえ、１年の中でも良好なコンディション、といった感じで、報道ですと、ドリフトダイブ（アホはドラフトダイブといいますが、ビールじゃないですｗ）に問題があるかのようなことを言ってますが、総論的にはドリフト自体に問題があったわけではないと思われます。アクシデントの際の対応手順の徹底が今一歩だった、ということは、結果論ですが言えそうです。

八重山に来るダイバー、大型のカニみたいな、光源をぶら下げたカメラを持ってくる人がいますが、そういう人には、ドリフトの際に、落としたりした場合、１０秒で回収できなければあきらめる、といったルールも徹底しておく必要があります。

ちなみに、インスタントバディの組み合わせはいろいろな考え方があり、正解はありませんが、一つだけ言えるのは、体格が極端に異なる組み合わせは、ドリフトの際は絶対に避けるべきです。

体格で、流れ方に差が出るケースがあるので、流れがきついところで、流れる距離・時間が長い場合、どちらに合わせようとすると、無駄な体力を一方が使うことになってしまい、緊急時に面倒なことに。。。

いい悪いはある（基本悪い）のですが、石垣からの遠征船と西表の船は連携がなく（対立はある）、このあたりも、今回の事故の遠因でありそうな気がします。

今回の事故については、那覇のショップで、粟国や渡名喜に遠征しているところは、他山の石とすべきで、少なくとも、那覇発で出かけるショップの船は、単独行動をとらず、船団を組むような格好で出かけ、有事の際には連携して対応する、更には地元ショップ等に仁義を切る、というルール設けるべきです。

あ、みなさん期待？の店名ですが、（仮名）沖縄ダイビング、ですｗ　たぶん。

そんなとこないって？　仮名ですからｗ　

記事から想像してください。

由布島水牛のあんずちゃんも、モー困ったと嘆いています。。。

ドリフトダイビングというと、経験本数云々の話がありますが、これは自由潜行や素早い水底・水中集合の担保の一つではあるのですが、現状の基礎体力や運動能力が、経験本数では測定できないところで、このあたりは年齢でも判断できないところが悩ましいところです。

いずれにせよ、後、１日ほどが捜索のリミット。

日本最強の石垣保安部のパフォーマンスに期待ですが、この海域は流してしまうと、残念ですがデラシネカヤックスの時のように、事故海域から１００キロ以上離れたところで、関係品が見つかるなど、時間がたつと厳しい状況に。。。