読み書きが好きで、読書感想ブログを始めてから1年半。記事は300を超えました。
日々の時間のなさに思うところあり、家族からのアドバイスもありで、前回からブログ内容を1作品ごとの感想→読書記録に変えて更新しています。3日経って思うことは「1日が長くなった」。
通勤中、仕事の休憩中、帰ってからも本を読んで感想をまとめて…という日々はちょっと異常(あるいは逃避)だったのかもしれません。それでは1月7、8日の様子を話していきます。
- 1.7(火)夜 「アンダスン短編集」シャーウッド・アンダーソン
- 1.8(水)朝 「絵のない絵本」アンデルセン
- 1.8(水)昼 「ジム・スマイリーの跳び蛙」マーク・トゥエイン
- 断片的な感想はライブ感がある
1.7(火)夜 「アンダスン短編集」シャーウッド・アンダーソン
夕食後に家族が「そういえば、"卵"読んだ?」と本を渡してきた。ふだん感想を話さない彼が嬉々として語っていた短編だ。20ページくらいだったのでその場で読み始める。
結婚後、養鶏場経営を経て飲食店を営んでいた父が起こしたある行動について、息子が話す回想録。
…なんなんだ?切なさと虚しさの中にこみ上げる笑い。いや、決して笑える展開じゃないんだけど。父に対してのなんとも言えない気持ちを書き連ねたあと、その血を自分にも感じる輪廻が最も切なかったりした。
複雑な気持ちになったところで、家族の趣味は何系なのかいよいよ分からなくなった。怖々と明日からも読んでみようか。
1.8(水)朝 「絵のない絵本」アンデルセン
貧しい絵描きの青年に、月が世界で見てきたことを語りかけていく。
お風呂で11月頃から読んでいたのだけど、一部を除きとにかく寝てしまう。残りわずかになり今日こそは蹴りをつけると電車で読了。
月が見た人間模様のなかで最も印象に残っているのは"ポリチネロ"の話。この話だけ4、5回は読んでいる。
変わった容姿の道化師が、秘めた恋を貫き通して演じる様には毎度心打たれる。
1.8(水)昼 「ジム・スマイリーの跳び蛙」マーク・トゥエイン
年末実践していた「文体の舵をとれ」の例文に惹かれて読み始めたもの。
どれも読み応えというか世界に没入できる感覚があって、物語って楽しい!を存分に味わえる。
後半にかけては一気に読み進めがちなんだけど、もうフェニモア・クーパーのところで頭の中がそればっかになっちゃって、一旦吐き出しておく。
「フェニモア・クーパーの文学的犯罪」と題して、実在した小説家に苦言を呈する内容。観察眼の欠如、説明不足、登場人物の人格の矛盾などをこと細かに、けちょんけちょんに、けなしていく。
すがすがしいまでの批判にはおかしみまで感じてきて、逆に読みたくなってくる。
(追伸)今、短編集を最後まで読んできた。「これも一種のホラ話」という解説を読んで納得。執拗なまでの批判をすることで、かえってホラ話感を演出する技巧…本人はめちゃくちゃに批判できるし、なんといい方法だろうか!とまた笑いが込み上げてきた。さっきまでここに自分の思考の飛躍を書いてたんだけど、アホらしくなって消した。
断片的な感想はライブ感がある
以上、読んでいただきありがとうございました。年が明けてからあんまり日本の本を読んでないな。読書傾向が定まらないのが気になってたけど、こんなふうに日々読んだものを書いておくと分かりやすいですね。
そして、読んだ直後の感想の断片は、いつものとやっぱり違う気がします。ライブ感が出るというか。2回目にして書き方を変えて良かったことばかり。家族の言うことは聞くものだとしみじみ思っています。