こんにちは。
hayamaです。
地震に強い家を建てる唯一の方法は「構造計算をすること」です。
こんな単純なことなのに、なかなか世間では認知されません。
基本的に、日本では全ての建物は建築基準法で構造計算が義務付けられています。
例外なのが2階建て以下の木造住宅で、これらを「4号建築(物)」といいます。
4号建築は確認申請時に構造計算の審査を免除するので、担当の建築士の裁量で建ててね、ということになっています。
詳しいことは「4号特例」「壁量計算」「仕様規定」といったワードで検索してみてください。
同じような解説がたくさんあるのでここでは省略します。
なぜこのような特例があるのかというと、新築棟数の割合でいえば住宅(ほとんどが4号建築物に該当する)が圧倒的に多いからです。
これらの構造計算まで義務化すると、構造設計する人手もそれを審査する人手も足りなくなって、住宅業界が回らなくなってしまうのです。
もちろん1棟あたりの建設コストも今以上にかかるようになります。
つまり、4号建築は「構造計算しなくても安全」とはそもそも誰も言っていないのです。
国が構造的な責任を建築士に丸投げしているだけです。
ただし、意匠設計をする建築士で構造的な判断をできる人はほとんどいないでしょう。
構造計算をしていないということは安全性が担保されていないということです。
安全かどうかわからない家を建てることが、法的に許されているのです。
ひとつの事実として、日弁連は従来からこれを問題視しており国交省に意見書を出しています。
一度読んでみてください。
2ページ目に「最低限の安全性すら備えていない欠陥住宅が,いまだに社会に多数存在しており,かつ,日々生み出されている」とはっきり書かれていますね。