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こんにちはコヨコヨリです。
今回観に行った映画はミュージカル映画「カラーパープル」です。
この映画はアリス・ウォーカー原作で、1985年にウーピーゴールドバーグ主演、
スピルバーグ監督、クインシー・ジョーンズ音楽制作で一度制作された映画をミュージ
カル化した作品です。
ストーリーは、
優しい母を亡くし横暴な父の言いなりとなったセリーは、父の決めた相手と結婚し、
自由のない生活を送っていた。さらに、唯一の心の支えだった最愛の妹ネティとも生
き別れてしまう。そんな中、セリーは自立した強い女性ソフィアと、歌手になる夢を
叶えたシュグと出会う。彼女たちの生き方に心を動かされたセリーは、少しずつ自分
を愛し未来を変えていこうとする。
そして遂に、セリーは家を出る決意をし、運命が大きく動き出す──。
ー「カラーパープル」HPより引用ー
という感じで書かれているのですがいやあ、観るとハードな内容です。
舞台は1909年のアメリカのジョージア州。黒人の公民権運動のはるか前。
奴隷制が無くなってもまだ残るその風潮と女性差別と虐待。ミュージカル仕立てとはい
え中々にショックを受けるエピソードが冒頭からありちょっとビックリしました。
セリーは授かった子供を父親から養子に出され、嫁いだ先の夫に暴力を振るわれます。
それをやり過ごしながら生きています。最愛の妹の連絡を待ちながら。
そんな彼女をソフィアとシュグとの出会いと力強い言葉にセリーは変化が起きていきま
す。長い年月を彼女らとの関係でお互いを支えあい、自立していくセリー。
私は、どちらかというとセリーのように受け身がちな性格なので彼女に共感しながら観
ていたのですが、シュグやソフィアの力強く、的確な言葉が結構刺さりました。
今でも話題に上げられる、人種差別や女性差別、DV、LGBT、そして複雑な人間関係が
ともすれば暗くなりがちな話になるところを、数々の歌と女性同士でちからを合わせ、
力強く前に進んで生きていく彼女たちの姿は明るく、見ていると観ているこちらも活力
が湧いてきるし、セリーの成長に胸のすく思いでした。
ミュージカル映画ですからもちろん音楽。黒人社会を描いた作品なので作中の音楽は
ゴスペルやブルースなどブラックミュージックをベーシックとした楽曲が中心で迫力あ
る歌声が響き渡ります。
歌っている出演者も実力のあるR&Bシンガーが集結していて主役のセリーはファンテイ
ジア・バリーノ、妹ネティの少女時代を「リトルマーメイド」のアリエルを演じた
ハリー・ベイリー、成年時をシアラなど定評のある人が歌っています。
圧巻はラストのセリーの歌唱、そしてシュグのブルースも迫力あり、妹役のハリー・
ベイリーの伸びやかな歌声も素敵でした。
サントラが出たらちょっと買いたいかもしれないです。
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