ネットニュースでたびたび見かけていた気になっていた87歳現役トレーダー シゲルさんの本を読みました。
読書メモ
気になったところを残します
- 株がバブル渦にあるかどうかは気づかない。後から振り返って結果としてわかるものである。
- 証券会社の人は信用しない
- 証券会社の人間が勧める商品は自分たちが利益になる商品ばかり売りつけようとするから。
- 株主優待目的のつなぎ売り手法で株は買わない
- 手数料コストなどを考慮するとわりに合わないから
- つなぎ売り手法は、証券会社が儲かるから放置されている。
- 指値注文がメイン
- どうしても今すぐほしいという銘柄のときだけ成行注文
- デイトレードの勝負は午前9時台
- 取引のあとにその日の反省ノートを記入
- なぜ勝てたのか、なぜ負けたのか、もっといいタイミングで購入できなかったかなどを考えて成長するため
- 株選定の基準
- 「増収・増益・増配」に着目、特に増収・増益
- 経常利益と純利益を重視
- 営業利益はチェックする時間がないためあまり見ていない
- 純利益だけではたまたまな臨時収入や一時的な損失があるケースがあるため、純利益だけ見るのは不十分。
- 株売買は「1:2:6」ルール
- 「この株はよそそうだ」で打診買い1000株、「やっぱりよさそう」でさらに2000株、「これはいける」でさらに6000株
- 一度に大量売買する場合に比べてリスク軽減できる
- テクニカル分析
- 有名投資家の発言の裏に何があるか考えること
- バフェットはファンドを経営しているので、自分の発言が株価にどのような影響を与えるか知っている。自分のファンドの利益になるから発言している。
-
著名人、証券アナリストなどの発言をそのまま鵜呑みにせずに、常に「これは本当かな」と疑える人が資産を伸ばしていく。
-
株は楽して儲けることはできない。自分の頭で考える必要がある。自分の頭を使うことができないのなら雇われて働いたほうがいい。頭使わずに毎月給料をもらえて楽である。
-
経済キャスターやアナリストは信用しない。言うことが当たるなら今頃大儲けしているはず。
- 「相場師は孤独を愛す」ーー 株は一人でも楽しめる(P269)
- 儲かっている投資家ほど人の話に左右されず、孤独な状態で投資をしているという格言
感想
デイトレーダーで成功している人物というよりも、経営者として成功している点のほうがすごいと思った。まさに「行動力」と「運」がある人だと感じた。
「行動力」に関しては、20歳でペットショップを開業、そのあとも時世にのって雀荘を経営している点。このバイタリティはなかなかのものだと思う。
「運」に関しては、若いころに証券会社の知り合いができて株を始めている点。1950年代において、19歳で株を始める人なんてごく少数だと思う。また都市開発で保有しているペットショップの土地が評価額の3倍で売却できている。さらに複数店舗経営している雀荘を6500万円で売却できている。
資産がバブル期で10億円まで膨れてバブル崩壊で2億円まで減少しても、それでも富裕層ですから。
その後、デイトレードで資産が2億円から18億円まで増加しています。
18億円といえばすごい金額ですが30年間で2億円から18億円なので、年利だと7.6%です。
S&P500と比較してみることにします。S&P500過去30年のドルベースでの年利回りが10.5%。
『S&P 500 (配当込み) (円) インデックス』 |株価指数
もし2億円をS&P500に一括投資していれば、30年間で2億円が40億円になっている🤣
毎日忙しいデイトレードするよりも米国インデックス指数を買って放置していれば資産が、今の倍以上になっていたというわけですね。
ただシゲルさんの場合は、株投資することは金儲けではなく、楽しくて趣味・生きがいでやっているので気にする必要はなさそうです。
資産が増えても生きがいがなければ虚しい人生ですからね。
ではまた!!
- 価格: 1760 円
- 楽天で詳細を見る