車中泊の歩き旅

60代自由業。お金はなくても、時間と体力がある今こそ青春。

四国遍路31日目(久米駅→浄土寺→繁多寺→石手寺→太山寺→圓明寺→JR伊予和気駅)

’23年11月4日(土)・31日目

約20Km、30,345歩

 久米駅→浄土寺繁多寺石手寺太山寺→圓明寺→JR伊予和気

 

松山市駅を7時半頃に発車する電車に乗り、久米駅まで移動した。

8時前に第49番「浄土寺」山門に着いた。

次の札所までもわずか1.7kmしかない。住宅街の生活道路のような遍路道を進む。

8時41分、第50番「繁多寺」山門に到着。

市街地の外れのような場所だが、次は観光地としても有名な石手寺だ。

石手川を越え、9時半過ぎに第51番「石手寺」に着いた。

道後温泉に近く観光客も多いためか、山門に着く前に売店などいくつかの建物があった。

道後公園に向かう道端に、「秋日和 子規の母君 来ましけり」という高浜虚子の句碑があった。

看板には、子規の一周忌追善句会においての詠と書かれている。

道後温泉付近で道に迷いながら、山沿いの道を進む。

あまり歩き遍路は通らない道のようで、親切な老齢女性が心配して声をかけてくださった。

地図を見ながら「この先に池はありますか?」と聞くと、あるとのことで道は間違えていなかった。

ため池がある山道を下ると、再び市街地を横切る。

岩屋寺で会ったドイツ人女性に再び追いつかれ、先に行ってもらった。

彼女とは違う道を進むと、ポンジュースの本社があった。

松山北中学校近くの居酒屋にお弁当ののぼりがあり、ちょうどお昼なので入ってみた。

天ぷらうどんとおにぎりを食べたら、お接待でペットボトルのお茶をいただいた。

ご主人も歩き遍路の経験者で、この時間からどこまで進めるかアドバイスしていただいた。

お寺の入口で、高知県宿毛市以来、久しぶりに台湾人二人組とすれ違った。

12時40分、第52番「太山寺」山門に着いた。

と思ったが、本当の山門はさらに奥にあった。

境内の写真はほとんど撮っていないが、なぜか「仏足石」の写真があった。

お釈迦様のおみ足とのことで、空耳かもしれないが「通行止の看板が写らないように撮れ」「うまく処理して看板やパイロンを消せ」という声が聞こえる。

次は松山市内最後の札所である圓明寺で、距離は3km以下だ。県道のはるか先に背の高い人が歩いているが、恐らくドイツ人の彼女だと思う。

13時40分過ぎ、第53番「圓明寺」に着いた。

JR伊予和気駅から松山駅まで戻り、車で「道の駅風早の郷風和里」に移動した。

ここから電車で伊予和気まで戻り、もう少し進んでおきたかったが、渋滞に巻き込まれて道の駅に着くのが遅くなり、諦めた。

 

(本日の一言)

私にはお金がないので、口だけだが中小企業の経営を支援をしている。「企業は人なり」とよく言われるが、「中小企業は経営者なり」である。特に規模が小さい企業の場合、すべての権限は社長に集中しており、社長の経営能力が業績に直結している。

中小企業の多くは、業績が思わしくない。また、政治家(国会議員)による政権運営もうまくいっていない。業績が悪い中小企業の経営者と、成果が出せない国会議員には共通点がある。それは「世襲」だ。

トンビは鷹を生まない。能力の低い社長の後継ぎ息子(娘)は、多少の例外はあっても、それなりの能力しかないのだ。政治家の子供も大同小異である。

多くの中小企業経営者は会社の借入金を個人保証しており、親族以外の社員にその役割を引き継ぐのは困難である。同様、政治家も親から地盤・看板・カバンを引き継がないかぎり、当選どころが立候補することさえ難しい。

このようなハードルを下げ、有能な人材を登用できなければ、「中小企業経営」と「政治」はいつまで経っても低迷し続けると思う。

 

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