私は他の方のブログやニュースからインスピレーションを受けた思いつきから、何か書かせていただくことが多い人間です。
本日もフォローしている方のブログを見ている際に、「サッカーが上手い」という言葉を目にしました。
特に少年サッカーのブログを目にしていると、「「ドリブルが上手い = サッカーが上手いではない」ではないのに、サッカーを深く知らない保護者が混同している!」などの話を取り上げている場面を目にすることも多くあります。
そこで思ったのですが、もちろん下手なよりは上手い方が良いのですが、「上手い」という表現もまた皆が気軽に使ってしまいますが、、曖昧な表現なのかなと気がつきました。
子供たちの試合を見ていても、上手いんだけどフィニッシュまでは至らず、、、という選手は多く見かけます。
フォワードであれば決定力がある、一人でも仕掛けられる、高い位置でボールをキープできる、など
中盤であれば、2列目からでも得点力がある、決定的な機会を作れる、ゲームメイクや配球力に優れているなど、
DFであれば、危険察知力があり事前にリスクの目を摘めるとか、最後のところで決めさせない勝負強さがある、組織的なDF能力が高い、
などと、これらはひとつの例に過ぎませんが、その選手の持っている上手さについて、もっと具体的に言葉にする習慣があると良いのかな?と、思いました。
特に少年サッカーは、サッカーを知らなかった子供がいろいろな技術や知識を身に付けていく段階なので、サッカーに関するあらゆる能力が、右肩上がりに伸びていきます。
その結果、一生懸命練習する子や成長の早い子は、他の子達よりもサッカーが上手くなると思います。(成長期は技術、フィジカル、戦術と全ての能力が右肩上がりに伸びていくので、サッカーが上手くなる、という表現になることも理由としては理解できます)
ですが、大人の選手、選手として完成しつつある選手については、「サッカーが上手い」という表現は不十分になると感じます。
理由としては、メンタルや創造性も含めた全ての能力が平均を上回っている選手自体に価値があるのではなく、ゲームを決定づける力のある選手、変化を起こせる選手に価値があると思うからです。
上手いけど点をとれないFWと、下手だけど点を取れるFWであれば、確実に点を取れる選手の方が良い選手です。(うまくはないけど、)
少年サッカーにおいてはFWが得点を取れた要因が、成長の早さに基づく、圧倒的なフィジカルの強さであったりすることもあるので、そういった選手を良い選手とは言いづらいし、完成度の高さから「上手い」「下手」という話になってしまい勝ちですが、その上手さとは、どのような強みであるのかを話し合う習慣が日本の少年サッカーにもあると良いなと思いました。
私が考えるサッカーが上手いは、安心して任せられる安定感(ボールに限らずDFやチームを)や、ゲームを動かせる・決定付けられる強みがあること、勝負所で勝てる選手なのかと思います。
(そういった選手をポジションや目的に応じて配置すると機能するチームになりそうだと思います)
私もこれからは抽象的に「サッカーが上手い」という言い方をせずに、具体的にどのような強みを持っている選手であるかを、少年サッカーの現場で出会うコーチや親御さんたちと話す際に言葉にしていこうと思いました。
器用貧乏ではなく、何か強みを持った選手が育つきっかけ作りにつながるといいなと思いました。