#5 松尾汐恩選手
2024年シーズン振り返り、7人目は、5 松尾汐恩選手です!
成績|2024年シーズン
1軍成績
試合 | 打席 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 |
---|---|---|---|---|---|
27 | 40 | 8 | 3 | 0 | 0 |
打点 | 得点 | 三振 | 四球/死球 | 盗塁 | 盗塁死 |
1 | 3 | 8 | 1/1 | 0 | 0 |
犠打 | 出塁率 | 長打率 | OPS | 得点圏 | 失策 |
0 | 0.250 | 0.289 | 0.539 | 0.091 | 0 |
対左右成績
投手 | 打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 三振 |
---|---|---|---|---|---|
右投手 | 0.200 | 4 | 0 | 1 | 5 |
左投手 | 0.222 | 4 | 0 | 0 | 3 |
2軍成績
試合 | 打席 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 |
---|---|---|---|---|---|
78 | 309 | 90 | 18 | 1 | 3 |
打点 | 得点 | 三振 | 四球/死球 | 盗塁 | 盗塁死 |
42 | 26 | 21 | 26/2 | 5 | 4 |
犠打 | 出塁率 | 長打率 | OPS | 得点圏 | 失策 |
2 | 0.384 | 0.431 | 0.816 | 0.321 | 3 |
参照元:スポーツナビ
松尾選手の印象|2024年シーズン
プロ2年目の今季は1軍出場し、初ヒット・初打点を記録。
私がドラフト時に思い描いていたよりも、早いペースで実力をつけていると感じます。
当初私は、3年目に1軍初出場、5年目に70試合前後出場、7年目に120試合前後出場でレギュラーを目指してほしいと考えていたので、今の成長度合いはうれしい誤算でもあります。
打撃面の印象・課題
特に驚いたのは、プロレベルでの打撃の対応力が高卒選手にしては高かったことです。
守備に関しては、高校1年のときに捕手を始めたと聞いていたので、どちらにしても時間はかかると思っていました。(少なくとも5年目まで)
バッティングも金属バットから木製バットに代わるので、どの選手においても高校生はある程度時間が必要と考えていました。
ただ蓋を開けたら、1年目からある程度以上の成績を2軍で残していましたし、今年に関しては試合出場が多い中での打率3割超えなので、コンタクト能力含めた打撃のポテンシャルは高いです!
細かいところを言えば、もう少し打球の角度がつけば、と思っていますが、まだまだ2年目ですし、今のポテンシャルを考えたら、今後良くなると思います。
打球方向
方向 | 成績 |
---|---|
左(レフト)方向 | .286 0本 (21-6) |
中(センター)方向 | .200 0本 (10-2) |
右(ライト)方向 | .000 0本 (6-0) |
参照元:データで楽しむプロ野球
打球方向に関しては、1軍サンプルが少ないので参考までに。
守備面の印象・課題
一方課題となるのは、やはり守備面だと思います。
先ほども述べましたが、元々はショートの選手だったのが高校時代に捕手コンバートしたので、キャッチャー歴は浅いです。
プラス、プロに入ってからはプロの技術も身につけなければならないので、どちらにしても技術含め、覚えることは多いです。
それでも大分良くなってきているとは思います!
プロ1年目の春季キャンプを見たときに、ポテンシャルは高いなとは思いましたが、他のキャッチャー(戸柱選手・伊藤選手・山本選手) と比較すると、期待値込みでもまだまだだなと感じました。
1番違いを感じたところは、ボールを取る際のミットの動きです。
先輩キャッチャーたちはボールを正面でキャッチする際、ミットがほとんど動いてなかったですが、松尾選手は正面で取ってもボールの勢いによってミットが流れていました。
肘から先の腕の強さが違うな、と感じました。
それから昨オフ、戸柱選手に弟子入りしたりして、今年改めて見たときに大分良くなったなと感じましたね。
ただ細かいところを見ると、上体が少し高かったりなど気になるところもあります。
その部分がプロ目線で気にするところなのかは分かりませんが、チームとして捕手に余裕のある今を使って、課題を徹底的に潰してほしいと思います。
コンバートの件についての私見
「打てるからサードにコンバートする」みたいな話もありますが、個人的には5年目までは捕手一本で勝負してほしいです。
目先を取ればコンバートした方が良いのでしょうけど、土台を固めている段階だと思いますし、中途半端にしてしまうと気軽に捕手に戻れないとも感じてしまいます。
例えば山本選手が、怪我又は移籍などによって離脱したとして、急にキャッチャーとして出場するといってもブランクはありますし、土台部分が中途半端なので、いざ出ても守備面で見たときのマイナスが大きいのかなと思ってしまいます。
となるとその時の松尾選手より年下の守備の上手いキャッチャーを結局は出場させて、松尾選手はキャッチャーに戻れず…、みたいな状況も考えられます。
もう1つ私がキャッチャーとして勝負してほしい理由は、キャッチャーであれば球界No.1になれると思っているからです。
まず捕手で打力があること自体が貴重ですし、サードコンバートだとしたら、仮に松尾選手が打てていたとしても、他球団の同じポジションにも打てる選手を置いていることが多いと思うので、比較でプラスを取りづらい。
でも捕手であれば、打てる選手の方が貴重なので、他球団との比較でプラスを取りやすく、チーム力の差を生み出しやすいと思っています。
あとは元々のポテンシャルもあるので、イメージとして元ホークスの城島選手のような打てて・守れて・肩が強いキャッチャーになれる可能性はあると考えています。
そういった観点からも、目先のコンバートよりも将来の正捕手を目指すために、今は土台作りに時間をかけてほしいと思います。
土台ができてしまえば、他のポジションで出場しても、キャッチャーに戻る際にも時間はあまりかからないと思うので、そこまでは、とは思いますね。
最後に
以上が、私から見た松尾選手の印象・感想です。
せっかくドラフト1位でキャッチャーとして獲得したので、捕手1本で行ってほしい気持ちはあります。
あとはポテンシャルの高い選手なので、毎回の活躍を楽しみに見ています。
今のところ順調に来ているので、将来的にはスケールの大きな選手になることを願っています!