こんにちは。もん吉です。
今回は、三菱商事です。
株価 2,483円 配当利回り 4.03% (2025. 01. 09)
セクター 卸売業
結論から言うと、三菱商事は株主還元意識の高い優良企業です。
三菱商事は総合商社だよ。
8グループ体制で多角的に事業を展開
事業別純利益
三菱商事は、日本最大の総合商社で、地球環境エネルギー、金属資源、社会インフラ、食品産業など幅広い事業を展開しています。
国内外90カ国以上に拠点を持ち、天然資源開発から消費者向け商品まで手掛けてます。
傘下にローソンや三菱食品などを持ち、中期経営計画「2024」でEX戦略・DX戦略を推進しています。
本記事では、過去10年間の収益、EPS、営業利益率などのデータをもとに、三菱商事の投資価値を見ていきます。
収益の安定性
三菱商事の収益は、不安定ながらも長期でみると成長してます。
金属資源や天然ガスの利益が高く、安定した収益源となっています。
2024年の減少は一時的なものである可能性が高いですが、今後の動向には注意が必要です。
三菱商事は総合商社ですが、エネルギー事業が主体の会社です。
EPS(1株あたり利益)の経過
EPSは、2016年のマイナスが目を引きますね。
これは、資源市況の悪化に伴う減収や資源関連資産の減損などが要因です。
コロナ禍でも落ち込みがあり、資源市場の景気に左右されやすい企業であることがわかります。
かなりブレてるね。
営業利益率の推移
三菱商事の営業利益率は、近年4%前後の水準で推移してます。
2024年3月の営業利益率(3.41%)は業界平均並みの水準を維持していますが、同業他社の伊藤忠商事(5.01%)、三井物産(3.94%)と比較すると改善の余地がありますね。
総合商社は営業利益率が低いね。
株主資本比率の健全性
38.6%という株主資本比率は、総合商社としては健全な水準です。
三菱商事の株主資本比率(自己資本比率)は、近年着実に改善しており、財務の健全性と安定性を向上させているといえますね。
近年は右肩上がりだね。
営業活動によるキャッシュフロー
営業CFは多少のブレ幅はあるものの、右肩上がりに増加してます。
三菱商事は近年、年間1兆円規模の営業CFを継続的に創出してますね。
現金等の臨時資産の動向
2024年3月期の三菱商事の現金及び現金同等物の残高は1兆2,516億円となり、前年度末と比較して3,054億円減少しました。
この減少は主に営業収入の減少や運転資金等の負担増加によるものです。
増減はあるものの、財務状況は安定していると言えますね。
1株あたりの配当金
三菱商事の1株あたりの配当金は、着実に増加しており、株主還元に積極的な姿勢が見られます。
近年の増配がすごいね!
2016/03に減配してます。
配当性向
2021年3月の配当性向が114.65%と突出して高くなっていますが、これは新型コロナウイルスの影響で業績悪化したにもかかわらず、配当を維持したためです。
株主還元意識が高いね。
2023年度の配当性向30.42%は、競合他社(三井物産24.1%、伊藤忠商事28.9%)と比較しても遜色ない水準であり、住友商事(39.6%)に次ぐ高さとなっています。
三菱商事は「総還元性向40%程度を目処に、株主還元を実施する方針」を掲げています。
懸念事項
米中対立の激化により、中国ビジネスへの影響が懸念されます。
他の日本企業が中国ビジネスを縮小する傾向にある中、三菱商事も同様の対応を迫られる可能性があります。
また、三菱商事は、地政学リスク、経済環境の変化、エネルギー転換という大きな課題に直面しています。
これらのリスクに適切に対応し、「循環型成長モデル」を通じて持続的な成長を実現できるかが、今後の成長を左右する重要な要因となるでしょう。
まとめ
三菱商事は安定した財務基盤と成長性を持っています。
しかし、営業利益率の向上など、さらなる成長のための課題もありますね。
三菱商事は総合商社ですが、エネルギー事業が主体の会社で、利益変動が大きい傾向にあります。
金属資源は、大幅な減益となっています。
総合商社の業績が不調な時というのは、一時的要因や市況の変動によるものが多いので、ちょっと我慢が出来れば、配当をもらいながら持てると思います。
だから、配当を狙うなら最適な株だと思います。
また、三菱商事は市況の影響を受けにくい非資源分野の拡大を進めています。
その一環で取り組むコンビニエンスストア事業では通信大手のKDDIと協力し、ローソンの共同運営が始まっています。
Pontaユーザーの拡大狙いだね。
配当目的であれば、年間配当利回り4%が美味しいと思えば、買ってキープで良いと思います。
たとえ含み損を抱えても、保有していれば、報われる可能性は高いのではないでしょうか。
そもそも、総合商社は、戦略的な資産ポートフォリオの見直しや効率化に取り組んでいるので、会社全体の業績が大幅に下落するようなリスクは少ないと思います。
三菱商事の株を保有していれば、今後も配当金の増配や株の値上がりで利益が得られるかもしれないので、銘柄選びの参考にしてみてください。
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