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【ネタバレ考察】ザ・メニューはタイラーがやばくてマーゴのラストはちょっとびっくり

ザ・メニューのネタバレ感想

映画「ザ・メニュー」ネタバレ考察いきます!

1回目観たときは「うーん」だったけど2回目観たら、面白かった!笑

「つまりはこういうことかね?」ってな感覚でまとめました。

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映画「ザ・メニュー」の簡単なあらすじ

  • 監督:マーク・マイロッド
  • 製作年:2022年
  • キャスト:レイフ・ファインズ、アニャ・テイラー=ジョイ、ニコラス・ホルト、ジョン・レグイザモ ほか

【ザ・メニューの短いあらすじ】
島の高級レストランにやってきたタイラーとマーゴ。何組かのグループとともに、極上な雰囲気漂うメニューをいただく。やがて、シェフのある演出が行われ、辺りは一瞬にして恐怖に包まれて・・な話。

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映画「ザ・メニュー」のネタバレ感想・考察

※ネタバレご注意ください。

てっきり人間を・・な話かと思った

すごい先入観なんだけど、「実はその料理、人間が使われていました」系かと思ってた。

でも実際は食材を使用した突飛な料理とヤバイ演出が続くのみでした。

カニバリズム系の作品を何度か観ると不気味な雰囲気漂う映画で食事が出されるシーン観ると「まさかあの食事・・」とか思ってしまう笑

ただし、その料理にはとっても皮肉がきいていました。

すごいブラックコメディ

ガッツリ風刺的でした。

マーゴ目線を通して、”私たちが料理に求めるもの”と高級思考?の馬鹿らしさみたいなのと弊害みたいなのが表現されていたように思います。

それはマーゴが言った「牡蠣は普通に食べたい」とか、パンのない皿を出されて「馬鹿にされてるのよ」って言葉からも感じられる。

マーゴの感覚が一般的な素直な感想であり、その正常さが高級という言葉で塗されるとこうも失ってしまうところが皮肉っぽかった。

例えば「え、何この料理おかしい」と一瞬思っても、「これが高級なんだ」「そういうものなのだ」って思ったら我慢して食べてしまったり、逆に笑って楽しんでしまう。

レストランは料理を出すのが普通なのに、高級思考の人たちを喜ばしたい目的が突出し余分な演出が際立ち「肝心の料理は?」みたいになる。

シェフ的には「こういうのが楽しんだろう?満足するんだろう?難解なメニューを出されたら、解読したくなるんだろう?普通の料理だと飽きてしまうんだろう?」とかそういう気持ちが蠢いていたように感じました。

パンのない出された皿が出されて、高級思考の人たちは各々がそれなりの反応をしましました。

マーゴは「馬鹿にされている」って思ったけど、評論家カップルはソースに難癖をつけた。男性3人グループに関しては己の地位?を利用してパンを出させようとした。

シェフ的には、マーゴ以外の客は想定内の反応だったように思います。

あと、評論家カップルのもとに難癖つけたソースが皿満タンに出されたシーン。シェフの真意がチラッと出てましたよね。

メニューこそがシェフの復讐の動機

出される数々のメニューこそがシェフの復讐の動機っぽかったですね。

お前たちはこれだけのことをしているんだぞ!みたいな。

(先に言っとくと、シェフも自業自得な側面はあるんですけども)

ジェレミーの自殺は、「お前たちはこうして料理人の心を蝕んでいくんだ」って言いたそうだし、従業員がシェフを刺したあとに出されたメニューも、評論家が「素晴らしい」と言ってて、忖度がやばくて、評論家の意見なんてそんなもんと言いたそうだったし。

男女別れさせたあのシチュエーションに関してはシェフの復讐というよりかは男女〜云々の何かを言いたげでしたけど。

あと、タコスのシーンも!

老夫婦のタコスには夫の浮気現場が焼かれてたし、タイラーには料理の写真を撮る姿、評論家カップルには閉業に追い込んだレストランだったかな?そんで3人グループには会社のヤバイ記録、あとイケイケのカップルのタコスはちょっとよくわからなかった。

これらタコスの焼かれた内容が、結果的に料理人を苦しめていることに繋がっている感じでしたよね。

タイラーについて

なんだかすごい滑稽に描かれてましたよね、タイラー。

美食家なんでしょうがそんな自分に酔っててそれ以外を馬鹿にしているというか、なんていうんだろうああいう人!実際いると思うんだけど、ああいう人のことを言う単語が出てきません。

サイコパス?人が死んでも気にせず、人の気持ちがわからず、でも自分の好きな分野にはピュアで一心に愛情を注ぐ。だからシェフにはすごくペコペコする。マーゴが殺されると分かっていたのにレストランに連れてきて、自殺や指切りを見た後でも平気で食事を楽しむ。

なんて言うんだ?でもああいうタイプ。

(エイリアンみたいな映画で出てくるヤバイ科学者みたいなのに近い気がするけど。殺人エイリアンを可愛い・・とか言っちゃうタイプ。あれに近い人間性というか)

そしてタイラーは美食家のくせに “料理” を全くわかっていないようでした。

タイラーが料理の知識をベラベラ喋っているのがシェフ的に許せなかったのかなあ?だって「お前のせいで料理から神秘的なものが失った」ってのをタイラーに言ってたから。

どうなんだろう?とりあえずシェフはタイラーにも復讐心からああしたんだろうけど。

でも確かに料理を因数分解するようなことしてベラベラ喋られたら「この料理、なんて味なの!どうしてこんな魅惑な味が出せる?不思議〜」ってな感動を失うことにもつながりそう、ではあるけど。

そしてタイラー、ダメダメな料理をシェフに酷評された後、シェフに耳元で囁かれてました。

多分この時にシェフがタイラーを自殺へと向かわせる何かを言ったんでしょうが。

なんて言ったのかは不明。

ただこのシーン、個人的にすごいミッドサマー的な雰囲気を感じた。

なんか・・なんかタイラーはこの映画で一番ヤバイ人ってか救いがない人物像に思いました。

てかなんでこの時マーゴも泣きそうだったんだ?

マーゴ、なんで生き残ったん?

これよね!!これこそ最大の謎じゃない!?

1回目観た時は「ん??」と思った。

ってかマーゴの船もエンジンかけた直後に爆発するんかと思って一瞬ヒヤっとした。けど結果的にマーゴは助かったオチでした。

で、マーゴ、何故生き残った?何故解放された?

についてなんですけど。

その理由は、一番しっくりくる解釈がこの2つ。

①マーゴが元のリスト(シェフの殺人リスト)にいなかったってことと、②マーゴがシェフの若かりし頃の写真を見てシェフのツボを理解したから、なのかなって。

①について↓

マーゴは元々このレストランの予約客じゃありませんでした。

シェフの殺人リスト(招待リスト?)にいなかったマーゴが突然やってきて、エルサもシェフもだいぶびっくりしてたし、てこずってたのが表れていましたよね。

シェフの想定外のことをしていたのがマーゴただ1人だった。例えばパンを出された時に、3人組のグループは自分の立場を利用して「俺たちがどういう身分か知ってっか?」ばりな態度でパンを出させようとした。そして評論家カップルはソースが分離しているのをブツブツ言ってた。彼らの態度は多分シェフにとっては想定内。

でもマーゴはパンの塗り物を食べなかった。馬鹿にされていると気付いたから。マーゴはシェフを苦しめてきた金持ちのような感覚を持っていないしそういう態度にもならなかった。

シェフはマーゴがどっち側か判別しようとしてた。

そして、割と早い段階でマーゴに「あなたはここにいるべきちゃうで」って言って解放しようともしてましたよね。

善意で解放させようとしたんちゃうやろか。マーゴがいたら計画しまくったメニューが崩れるから早々に辞退してほしかった、だけかもしれませんが。

これを言われた時のマーゴは「何!私が金持ちじゃないから馬鹿にしてんのね」的に受け取ったんだと思うけど。シェフ的には、理由は何にせよマーゴを解放したかったんじゃないだろうか。

②について↓

マーゴがシェフの部屋でいくつかの飾られた新聞記事を見ました。

そこでバーガーのパテ?を持った若かりし頃のシェフを見た。

これでピン!っときたマーゴは、あなたの料理はいらん!代わりにチーズバーガー作ってくれ!と言った。

マーゴの言葉はまさに、金持ちを喜ばすためにシェフが作った料理がどんなものかを表していました。

愛情がない、料理は冷めてる、テーマが難しい、食事が楽しくない、私はまだ空腹のままなのよ。

この時のシェフの表情よね!!

シェフはこの時マーゴに対し純粋に料理を作って人を喜ばせたいという気持ちが蘇ったような態度に変わってますよね!?!?忘れきっていた、この純粋な思いが蘇った。今までは金持ちを満足させることに心を犠牲にしていたけどマーゴの「楽しくない!てか空腹なのよ」って言葉にハっとさせられたんじゃない!?

で、マーゴはチーズバーガーをオーダー(多分シェフの写真が、パテを持ってたからと思うけど)

派手なのではなく、本物の庶民的なチーズバーガーをシェフは作った。そんでそれを満足そうに食べたマーゴ。(内心はビクビクしてたと思うけど)

それを見たシェフの顔は満足そう。そんでマーゴはテイクアウトをする。これもマーゴの作戦の1つなんかな。金持ちは持ち帰ることしなさそうですし、マーゴはその場を離れたいとも思ってましたから。

そしてシェフは快諾?し(どう感じたかは表情からしか読み取れませんが)タッパーみたいなのを持ってきて、そしてマーゴを解放。

やっぱりマーゴは、これまでシェフを蝕んできた金持ちとは違うから、解放すべきだって再認識したのかなって。

うまい飯を提供し、そして美味しいと言ってくれる。そういうのが料理人を幸せにする。なのに評論家だったり、外野がワーワーなったり、所有物にされたり、メニューに口出しされたり、写真を撮るだけの価値にしか思われなかったり、そういう一部の金持ちたちによって、純粋に料理をする人を蝕んでいった。ってことを表したいのかね。

っていってもシェフも結局はそんなお金持ち達に応えたいと思い、いろいろ受け入れたのだからシェフの自業自得も否めないけど。(だから最後自分も焼かれたのかな)

この2つの理由から、マーゴは解放されたのかなって、私はそう思いました。

余談ですが・・

超庶民の私もいい歳している関係で、一応高級?レストランってとこに行った経験はあります。

場違いだったけど笑

で、そこで出された料理が美味しいかと言われたら「美味しいものもあればまずいものもあった」って結論になるわけです。当時は「高級だしどれも一流の味なんだ、このうまさが分からない私の舌がいけないんだ」とか思ってましたが、でもやっぱりまずいと思ったもんはまずいのです。

味覚も人によって違いますしね。幼少期とか育ってきた環境、食事にも左右はされる。

だから、マーゴのようにチーズバーガーのようなファストフードが一番うまいっての、すごくわかる気がした。「そうそう、こういうのがいいんだよ」って思うような感覚、あるじゃないですか。

ちなみに老夫婦について

シェフが「赦すのです」って言った後に妻が旦那をチラっと見たの。伏線でしたね。旦那さんはマーゴのお客さんだったわけですね。のちに女性たちの会話でマーゴも話してたけど。

旦那さんの裏切りに気付いてた妻だったから、だから旦那さんの指がちょんぎられてもわりかし平気としてたんだなって。

ただ、マーゴがレストランから出る時に老夫婦の妻が手で「ほら、行きなさい」とジェスチャーで伝えたのはちょっと優しいと思った。(これにも意味合いはあるんでしょうが)

ザ・メニュー 気まずいシーンはある?

あくまで私個人の感覚となりますが、男女の絡み系の気まずいシーンは、ありませんでした。

グロいシーンがちょっとあるくらい。

感想は以上となります!

皮肉っぷり炸裂のブラックジョークな映画で、面白かったです。一回観ただけだと「?」と思ったけど。

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