【驚愕】年金14.5万円が12万円に減らされる理由とは?老後のリアルな生活費

老後の備え

年金について、あなたはどれだけ知っていますか?

老後の生活を支える「年金」。
毎年、誕生月に「年金定期便」が送られてきていることをご存じですか?
この「年金定期便」、今まで支払った年金額や、将来受け取れる年金額が記載されている重要な書類です。でも、もち子はちょっと心配。「この金額、本当にそのまま受け取れるのかな?」と疑問を感じて調べてみました。

厚生年金の平均受給額ってどれくらい?

厚生年金の受給額の平均値

会社員や公務員として働いていた人が受け取る厚生年金(老齢厚生年金)の平均月額は14万4,982円

参照:厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」


男女で違う厚生年金の受給額

厚生年金の受給額には、男性と女性で約6万円の差があることがわかっています。

男女で差が出る理由

  1. 就労期間の違い
    女性は結婚や出産を機に退職やパート勤務に切り替えるケースが多く、厚生年金の加入期間が男性より短くなる傾向があります。
  2. 給与水準の差
    男性に比べて、女性の平均給与が低いため、年金額にもその差が反映されます。

平均受給額(令和4年度)

  • 男性:月額約16万3,875円
  • 女性:月額約10万4,878円
    差額:約5万9,000円

参照:厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

この差は、老後の生活設計に大きな影響を与える可能性があります。特に女性は早めに老後資金の計画を立てることが重要です。

「6万円の差は大きい!これじゃ老後に安心して暮らせるか心配…。」

年金の受給額は把握していても、実際の手取り額を理解していますか?

年金も「収入」とみなされるため、税金が課せられます。
平均的な支給額である月額14万4,982円から、税金が引かれた後に実際どれくらい手元に残るのでしょうか?具体的な金額を一緒に確認してみましょう!

こちらのシミュレーションサイトを活用しました
公的年金等の控除額、雑所得の計算
公的年金等の控除額・雑所得を計算します。
条件

年齢:65歳以上
公的年金等の収入:1,740,000円(年間)
その他の所得:なし(「公的年金等に係る雑所得」以外の所得合計所得金額が1,000万円以下)

年間支給額を計算すると以下のようになります。

公的年金等の収入
年間の年金収入:1,740,000円
1年間に受け取る年金の金額のことを指します。。

控除額(公的年金等控除)
年金収入額に応じた公的年金等控除:1,100,000円
控除額とは、「税金を計算する前に、収入から差し引いていい金額」のことです。公的年金には「公的年金控除」という仕組みがあり、収入のうち一定額は税金がかからないようになっています。

例えば、年金収入が174万円の場合、110万円が控除額として差し引かれます。

この控除のおかげで、もらった年金の全部に税金がかかるわけじゃないんだね!

■公的年金等に係る雑所得
雑所得とは、「税金を計算するための基準となる金額」のことです。年金収入から控除額を引いた残りの金額が、この雑所得に当たります。

年金収入から控除額を引いた金額です:640,000円
└この640,000円が、実際に税金を計算する元になる金額です。

この64万円が、実際に税金がかかる部分なんだね!

実際に手元に残る金額(月額)

厚生年金の平均受給額(月額14万4,982円)の場合、税金が引かれると、年間で以下の金額が手元に残ります

項目月額金額
所得税約667円
住民税約1,750円
社会保険料約15,000円
合計約17,417円

1. 所得税:月に約667円

所得税は「もらったお金の一部を国に納めるお金」です。

  1. 課税対象額を計算
    • 年金収入の課税対象額は、基礎控除(480,000円)を引いた金額です。
      計算式:640,000円(課税対象額) – 480,000円(基礎控除) = 160,000円
  2. 税率をかける
    所得税の税率は5%です。
    計算式:160,000円 × 0.05 = 8,000円(年間)
  3. 月額を求める
    年間の所得税を12か月で割ります。
    計算式:8,000円 ÷ 12 = 約667円

2. 住民税:月に約1,750円

住民税は「地域(市区町村や都道府県)に払うお金」です。

  1. 課税対象額を計算
    • 基礎控除(430,000円)を引いた金額が課税対象額です。
    • 計算式:640,000円(課税対象額) - 430,000円(基礎控除) = 210,000円
  2. 税率をかける
    • 住民税の税率は10%です。
    • 計算式:210,000円 × 0.10 = 21,000円(年間)
  3. 月額を求める
    • 年間の住民税を12か月で割ります。
    • 計算式:21,000円 ÷ 12 = 約1,750円

3. 社会保険料:月に約15,000円

社会保険料は「医療や介護のサービスを利用するためのお金」です。

  1. 後期高齢者医療保険料
    • 年間で約100,000円(地域によって異なります)。
  2. 介護保険料
    • 年間で約80,000円(所得や地域によって異なります)。
  3. 合計を求める
    • 医療保険料と介護保険料を合計します。
    • 計算式:100,000円 + 80,000円 = 180,000円(年間)
  4. 月額を求める
    • 年間の保険料を12か月で割ります。
    • 計算式:180,000円 ÷ 12 = 15,000円

4. 合計金額:月に約17,417円

最後に、所得税、住民税、社会保険料を合計します。

  • 所得税:約667円
  • 住民税:約1,750円
  • 社会保険料:約15,000円
  • 合計667円 + 1,750円 + 15,000円 = 約17,417円
  1. 税金(所得税と住民税)は、「年金収入から一定額を引いた後の金額」に基づいて計算されます。
  2. 社会保険料は、医療や介護サービスを支えるための負担額で、年金額に基づいて算出されます。
  3. 毎月の年金から引かれる合計金額は、約17,417円です。

この引かれた後の金額が、最終的に手元に残る「手取り年金額」になります!

最終的な手取り月額

約127,583円


税金で引かれる金額って、結構大きいなぁ…。
これだけで生活できるか不安になってきた。


小さな行動が大きな安心に

今はサラリーマンのもち子ですが、「今から老後の準備を始めるにはどうすればいいの?」と考えました。税金で引かれる分を踏まえた上で、将来どれくらいの年金を受け取れるのかを正確に把握し、年金以外の資産形成と向き合いながら、将来の安心と豊かさを実現するための「今できること」を一歩ずつ取り組んでいく決意をしました。

「老後の準備」と聞くとまだまだ先と感じるかもしれませんが、もち子は1年1年本当に早いので意外にあっという間だと思います。

自分にできる小さな努力を続けながら、未来の自分に「ありがとう」と言える日を目指していくつもりです。老後への準備は、決して難しいことばかりではありません。大切なのは、一つひとつの選択が、未来をより良くするための「今の自分の選択」だということを意識することなので、一緒に頑張りましょう。

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