年頭祝賀会にて

今朝の暦の言葉「逆境は最良の教師なり」は、19世紀初頭のイギリスの政治家、ディズレーリの名言のようです。ふと逆境という言葉を見て、昨年10月に刊行された私の書籍「逆境へのドロップキック」(幻冬舎)のタイトルを思い浮かべました。逆境を乗り越えたからこそ、後になって最良の教師と自信を持って言えるのではないでしょうか。逆境は結果的には人間力を鍛えてくれるのです。耐えて耐えて耐え忍んでいればいつか前方に明かりが見えてくるのです。

日本経済もバブル崩壊後長年にわたり景気が低迷し失われた30年と言われ続けてきました。漸く昨年日経平均がバブル絶頂期を突破し4万円台に乗りました。その後、やや株価は下がり気味でしたが何とか持ち耐えて、2025年の幕開けとともに再び日経平均は4万円台に到達しました。本日のニュースでも経済界の年頭挨拶では、トランプ大統領の登場を間近に控えながらも主要企業トップの力強い声が聞こえてきました。

私の印象に残った挨拶は多々ある中で同業界であるディー・エヌ・エー南場智子会長の言葉です。これからは「新しい価値の創造」が求められるということと、「人間とコンピュータの役割分担で、世界はこれから本当に大きく変わる。もっと世界で勝つことができるイノベーティブなプロダクトや事業を作って競争力を格段に上げていかないと限界を迎える」という言葉が大変印象に残りました。

世間で騒がれている賃上げも、単に一律に上げるのではなく、パフォーマンスの高い人や求められるスキルを持っている人、頑張った人などに思い切って大胆に報いることがこれから先の日本企業の成長には必要だという話でした。円安で日本の賃金が低すぎることは明白ですが、企業が競争力をつけて付加価値を高め業績を向上させない限り、安定的に賃金を上げることも限界となります。

近年、海外で活躍しているスポーツ選手たちが良い見本ではないでしょうか。

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