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体育のICT化に向けて(下)=町田樹 /35

国学院大助教の町田樹さん=東京都千代田区で2023年6月6日、手塚耕一郎撮影
国学院大助教の町田樹さん=東京都千代田区で2023年6月6日、手塚耕一郎撮影

 近年、学校教育におけるICT(情報通信技術)導入が急速に進んでいる。このICT教育の最大の特徴は、インターネット上で公開されているあらゆる情報および著作物が授業で利用できるようになるということだ。

 従来であれば、ネットを介して著作物を公衆に向けて発信する場合、それがたとえ非営利の教育目的であったとしても、著作権者の許可が必要であった。こうした教育現場へのICT導入を阻んでいた著作権の問題を改善すべく、国は2018年に著作権法を改正し「授業目的公衆送信補償金制度」を創設した。

 この制度は、学校などの教育機関における授業目的であれば、必要かつ適切な範囲内で個別の許諾を要することなく、著作物を複製したり、ネットを介して送受信したりすることを可能にするものである。

 この制度を利用する教育機関は、著作物を無許諾利用する代わりに、教育を受ける者1人当たり数百円程度の補償金を「一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会」(通称SARTRAS=サートラス)に納める必要がある。そして、補償金の支払いを受けたサートラスは、…

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