「倍増」計画で存在感示す 少数精鋭の甲南大 大学アメフト

試合後にスタンドにあいさつする竹原隆晟選手(中央、背番号12)ら甲南大の選手たち=大阪府吹田市で2023年9月1日午後8時48分、村上正撮影
試合後にスタンドにあいさつする竹原隆晟選手(中央、背番号12)ら甲南大の選手たち=大阪府吹田市で2023年9月1日午後8時48分、村上正撮影

 甲南大アメリカンフットボール部は今季のスローガンに「倍増」を掲げる。選手数39人は、関西学生リーグ1部で戦う他チームと比べると圧倒的に少ないが、戦力、声出し、練習の質などすべてにおいて「倍増」を目指し、昨季7位からの巻き返しを誓う。

 選手の入れ替えが自由でチームの総合力が試されるアメフトにおいて、選手数は勝敗を左右するともされる。甲子園ボウル5連覇中の関西学院大は155人、今季1部に昇格した龍谷大でも74人で、甲南大は1部の8チームで最も少ない。特に4年生はわずか6人。新型コロナウイルス感染が拡大した2020年春の入学で、まともな勧誘活動ができなかった時期だった。

 「人数の少なさを感じさせないよう、あらゆることを2倍、3倍にして1部で存在感を示し、シーズンを通して成長していきたい」

 副主将で司令塔のQB竹原隆晟選手(4年)はそう意気込む。1日のリーグ開幕戦では選手数117人を誇る強豪・関西大を相手に、プレーで思いを表現した。

 第1クオーターから関大のオフェンスに圧倒され、立て続けに失点。一方的な展開になりつつあった中、流れを変えたのが意表を突いた竹原選手のランだった。

この記事は有料記事です。

残り638文字(全文1130文字)

あわせて読みたい

この記事の筆者

すべて見る

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月
  翻译: