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フィギュア速報 GPファイナル2024 女子ショートプログラム(SP)

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女子SPで演技する坂本花織=フランス・グルノーブルで2024年12月5日、猪飼健史撮影
女子SPで演技する坂本花織=フランス・グルノーブルで2024年12月5日、猪飼健史撮影

坂本が4位発進 千葉は2位

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ上位6人・組で争うファイナルが5日、フランス・グルノーブルで開幕した。女子SPは、浅田真央さん以来11年ぶりのファイナル連覇が懸かる坂本花織選手が4位。千葉百音選手は2位発進した。

 女子は前回大会覇者の坂本花織選手(シスメックス)が、第4戦NHK杯でいずれも今季世界最高となるショートプログラム(SP)78・93点、フリー152・95点、合計231・88点をマーク。総合力で他を一歩リードしている。GPファイナル連覇となれば日本女子では浅田真央さん(12年大会、13年大会)以来となる。

 追うのは第3戦フランス大会、第6戦中国杯を制したアンバー・グレン選手(米国)。今季はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の成功率が高まっており、高得点も期待できる。また、千葉百音選手(木下アカデミー)は第4戦と第6戦で2位ながら2大会ではいずれも合計210点台と安定感ある滑りが光る。

 7年ぶりのファイナル出場となる樋口新葉選手(ノエビア)は第1戦スケートアメリカでGP初優勝し、第3戦では休養から復帰後、初の200点超えを果たすなど調子を上げてきた。また、昨季ファイナル3位の吉田陽菜選手(木下アカデミー)は3回転半ジャンプの出来が表彰台への行方を左右しそう。初のファイナルとなる松生理乃選手(中京大)は、SPからミス無く滑り切り表彰台争いに絡みたい。

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ロシア不在だけではない背景とは

女子ショートプログラム(SP)順位

SP順位選手名SP得点(技術点、演技構成点、減点)
1アンバー・グレン(米国)70.04(37.02、33.02)
2千葉百音(木下アカデミー)69.33(36.66、32.67)
3吉田陽菜(木下アカデミー)64.23(32.21、32.02)
4坂本花織(シスメックス)63.98(30.79、34.19、-1.00)
5松生理乃(中京大)62.63(32.52、31.11、-1.00)
6樋口新葉(ノエビア)61.61(29.69、32.92、-1.00)

第6滑走 坂本花織(シスメックス)

女子SPで演技する坂本花織=フランス・グルノーブルで2024年12月5日、猪飼健史撮影
女子SPで演技する坂本花織=フランス・グルノーブルで2024年12月5日、猪飼健史撮影

曲は「Resurreccion del Angel」

昨季、女子で56年ぶりとなる世界選手権3連覇を達成し、国際大会でも全勝の「絶対女王」。あくなき向上心でトップに君臨し続ける。

「イヤイヤ期に」

演技後の談話「2回夜が来るので…」

「おや?っていう感じ」 ファイナル連覇に黄信号

女子SPの演技を終えて顔をしかめる坂本花織=フランス・グルノーブルで2024年12月5日、猪飼健史撮影
女子SPの演技を終えて顔をしかめる坂本花織=フランス・グルノーブルで2024年12月5日、猪飼健史撮影

ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)は安定していた。3回転ルッツは無難に着氷。3回転フリップ-3回転トーループは後半のトーループで尻餅をついた。演技後は悔しがった。

得点:63.98(技術点30.79、演技構成点34.19、減点-1.00)


第5滑走 アンバー・グレン(米国)

曲は「This Time by Janet Jackson」

トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は着氷。3回転フリップ-3回転トーループも持ちこたえた。3回転ループはスピードがあった。

得点:70.04(技術点37.02、演技構成点33.02)


第4滑走 樋口新葉(ノエビア)

女子SPで演技する樋口新葉=フランス・グルノーブルで2024年12月5日、猪飼健史撮影
女子SPで演技する樋口新葉=フランス・グルノーブルで2024年12月5日、猪飼健史撮影

曲は「Dune (soundtrack) by Hans Zimmer」

休養から復帰した昨季は、2大会ぶりに全日本選手権に出場し、再スタートを切った。今季は得意のジャンプで、完全復活を目指す。

「練習試合の感じで」

演技後の談話「こけちゃっただけ」

ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)は高く跳んだ。3回転フリップも着氷。3回転ルッツ-3回転トーループは前半のルッツで尻餅をついた。演技後は悔しそうな表情だった。

得点:61.61(技術点29.69、演技構成点32.92、減点-1.00)


第3滑走 吉田陽菜(木下アカデミー)

女子SPで演技する吉田陽菜=フランス・グルノーブルで2024年12月5日、猪飼健史撮影
女子SPで演技する吉田陽菜=フランス・グルノーブルで2024年12月5日、猪飼健史撮影

曲は「Yemen Oblak - Dark Clouds by Christopher Tin」

シニアデビューだった昨季はGPファイナル3位、世界選手権代表と躍動。トリプルアクセルを武器に今季も高く羽ばたく。

「パン屋さんで使うフランス語を…」

演技後の談話「全部楽しめてる」

ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)は着氷。3回転ルッツ-3回転トーループは後半のトーループで着氷が乱れた。3回転ループは高さがあった。演技後は悔しそうな表情を見せた。

得点:64.23(技術点32.21、演技構成点32.02)


第2滑走 千葉百音(木下アカデミー)

女子SPで演技する千葉百音=フランス・グルノーブルで2024年12月5日、猪飼健史撮影
女子SPで演技する千葉百音=フランス・グルノーブルで2024年12月5日、猪飼健史撮影

曲は「Last Dance by Donna Summer」

シニア1年目の昨季は4大陸選手権で初優勝。全日本選手権は2位で、世界選手権にも出場するなど躍進。美しい滑りで観客を魅了する。

「呼吸が止まるくらい」

演技後の談話「はじけられなかった」

女子SPで演技する千葉百音=フランス・グルノーブルで2024年12月5日、猪飼健史撮影
女子SPで演技する千葉百音=フランス・グルノーブルで2024年12月5日、猪飼健史撮影

3回転ルッツ-3回転トーループはきれいに跳んだ。ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)も着氷。3回転ループもスムーズだった。演技後は笑顔を見せた。

得点:69.33(技術点36.66、演技構成点32.67)


第1滑走 松生理乃(中京大)

<GPファイナル女子SP>演技する松生理乃(撮影・長久保 豊)
<GPファイナル女子SP>演技する松生理乃(撮影・長久保 豊)

曲は「One Day I'll Fly Away」

演技後の談話「初めての演出、楽しかった」

ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)は着氷した。3回転フリップ-3回転トーループは高さがあった。3回転ルッツは尻餅をついたが、その後のステップやスピンでは落ち着いていた。

得点:62.63(技術点32.52、演技構成点31.11、減点-1.00)


6分間練習が始まりました。6人中5人が日本勢です。

女子ショートプログラム(SP)の滑走順

NO.選手名
1松生理乃(中京大)
2千葉百音(木下アカデミー)
3吉田陽菜(木下アカデミー)
4樋口新葉(ノエビア)
5アンバー・グレン(米国)
6坂本花織(シスメックス)

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