
「仲良くやってるか」。阪神大震災の犠牲者らの名を刻む「慰霊と復興のモニュメント」(神戸市中央区)の地下空間に足を踏み入れた兵庫県芦屋市の医師、兒玉(こだま)隆之さん(55)は姉と両親の銘板を所定の位置に加えると、心の中で語りかけた。「あの日を境に僕たち家族は人生が変わってしまった。震災さえなければ……」
神戸市東灘区の自宅で被災した。1階で就寝中、2階部分が崩れてきたが間一髪で助かった。父順三さんは自力で脱出。閉じ込められた母章子さんは近所の人に助けられた。3人ともけがはなかったが、同県西宮市から自転車で駆け付けた兄の言葉に絶句した。「寛子たちがあかんかった」
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