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阪神大震災

1995年1月17日に発生した阪神大震災。戦後初の大都市直下型地震が残した教訓・課題は今――。

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阪神大震災さえなければ… 銘板に両親と姉の名「仲良くやってるか」

「慰霊と復興のモニュメント」地下の「瞑想(めいそう)空間」に張られた兒玉順三さんの銘板を触る遺族の兒玉隆之さん=神戸市中央区の東遊園地で2024年12月14日午後1時51分(代表撮影)
「慰霊と復興のモニュメント」地下の「瞑想(めいそう)空間」に張られた兒玉順三さんの銘板を触る遺族の兒玉隆之さん=神戸市中央区の東遊園地で2024年12月14日午後1時51分(代表撮影)

 「仲良くやってるか」。阪神大震災の犠牲者らの名を刻む「慰霊と復興のモニュメント」(神戸市中央区)の地下空間に足を踏み入れた兵庫県芦屋市の医師、兒玉(こだま)隆之さん(55)は姉と両親の銘板を所定の位置に加えると、心の中で語りかけた。「あの日を境に僕たち家族は人生が変わってしまった。震災さえなければ……」

 神戸市東灘区の自宅で被災した。1階で就寝中、2階部分が崩れてきたが間一髪で助かった。父順三さんは自力で脱出。閉じ込められた母章子さんは近所の人に助けられた。3人ともけがはなかったが、同県西宮市から自転車で駆け付けた兄の言葉に絶句した。「寛子たちがあかんかった」

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