指名漏れから2年 呉港48発のJFE西日本・田中多聞に実りの秋
毎日新聞
2024/12/19 08:00(最終更新 12/19 08:00)
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第49回社会人野球日本選手権で4強入りしたJFE西日本で、「恐怖の8番打者」として躍進を支えたのが、高卒2年目の田中多聞(たもん)外野手(20)だ。2年前のプロ野球・ドラフト会議で指名漏れを味わい、社会人では控えの立場に苦しみながら、どう成長につなげてきたのか。
<記事の内容>
・指名漏れから社会人を選んだ理由
・連日の「10種ティー」
・監督面談での“厳命”
2023年に入社後は代打や代走での起用がメインだったが、今回の日本選手権は全4試合に「8番・中堅」で先発出場し、4割を超す高打率をマークした。打撃好調だったチームで、打線の切れ目のなさをより印象づける活躍だった。
「結果どうこうではなく、試合にたくさん出られて、久しぶりに野球が楽しかったです」。チームとして3勝を挙げた大会をこう振り返った。
広島・呉港高時代は高校通算48本塁打を放った左の強打者で、プロからも注目された。高校3年時にプロ志望届を提出し、育成契約では入団しないと「支配下」指名の条件でドラフト会議に臨んだ。結果、声がかかることは…
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