男子第75回・女子第36回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催、SGホールディングス特別協賛)の開会式が21日、京都市の市体育館であった。男女とも県代表の智弁カレッジの選手らは、校名を呼ばれると立ち上がって一礼し、22日のレース本番に向けて前を見据えた。【田辺泰裕】
智弁カレッジは男女とも8年連続8回目の出場。男子の和田拓真主将(3年)は「県大会、近畿大会の時よりもチームの状態は上がっている。悔いのないように走りたい」と話した。女子の渡辺歩花主将(3年)は「全国には自分たちよりもはるかにレベルの高い学校がたくさんある」と話しつつ、「笑顔で終われるよう、最後まで頑張りたい」と意気込んだ。
今大会から出場校数が都道府県代表の47校に加え、地区代表11校を合わせた男女各58校に増えた。22日は女子(5区間21・0975キロ)が午前10時20分、男子(7区間42・195キロ)が午後0時半に京都市のたけびしスタジアム京都(西京極総合運動公園陸上競技場)をスタートする。
期待の新星「恩返し」 尾崎一樺選手(1年)
「奈良の記録を全部塗り替えようや」。寒川正悟監督はスカウトの際、そう言葉をかけたという。橿原市立八木中学3年時には1500メートルで全国3位に輝いた中学陸上界のスター。寒川監督も「元々持っているモノが違う。どうしてもうちに来てほしかった」と語る。進学先選びでは全国の名だたる強豪校から数多くの勧誘も受けたが、「これまで応援してくれた地元の奈良の人たちに恩返しをしたい」と、悩んだ末に智弁カレッジで走ることを選んだ。
入学直後の6月にあったインターハイ県予選でいきなり女子3000メートルを制するなど、既にチームの中心的存在になりつつある。だが高校の練習は厳しく、中学時代は一度に走る距離として最長だった8キロが今では毎日の練習メニュー。合宿では連日14キロを走った。「本当にきつかった」と振り返る一方、厳しい練習で持ち味の粘り強さが上がったという手応えを感じている。
高校駅伝は憧れの舞台。「1区を任せてもらったからには、上位でタスキをつなぎたい」。目標の10位台に向け、意気込みは十分だ。
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