6月の記録を7月になってから放出する筆不精その2
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20240613蒼波黎也さん新人公演主演発表
白綺華さんの初ヒロインとともにヅカオタ各位にサプライズ、驚きをもたらしたこの発表、嬉しい驚きでした!
研7ラストチャンスにして初の新公主演!雪組だと99期諏訪さきさん以来のラスチャン初新公主演ですね
しかも蒼波さんはこれまでの新人公演では2・3番手格の大きい役を演じたことがなく(本役諏訪さんが2回)、現在研7の雪組104期生は『ベルサイユのばら』が最後の新人公演で、なおかつ蒼波さんは新公長の期の長(組内成績1番)なので新公チームの取りまとめやカーテンコールでのご挨拶など通常の新人公演より仕事も多く、さらに本公演はトップスターの退団公演……雪組といえば将来有望な御曹司に新人公演主演経験を複数回積ませるのが路線候補育成の定番という組(いわゆる一人っ子政策)、決して追い風が吹いているとは言い難い状況の中での新人公演主演への大抜擢、これぞタカラヅカドリームと言えるのでは…………もしかしたら一人のタカラジェンヌの人生が変わる瞬間を見ているのかもしれません。
今回は新公長の長としての業務だけでも忙しいのに主演となれば出番、台詞、振付、歌、衣装替え、どれも莫大な量となり稽古も相当大変なのは容易に予想できますが、これは蒼波黎也なら必ずやり遂げられる、きっと素晴らしい新人公演を作り上げるだろうという期待ゆえの大抜擢だと思います
(同じ雪組で研7ラストチャンスで新公主演を掴んだ諏訪さんはそれまでに2・3番手の役を複数回やってるんですよね……今回の蒼波さんのように新人公演で2・3番手の役を経ずに主演に抜擢された例ってかなり珍しいのでは……過去に同様の例があるか遡って探してみたら興味深いかもしれない)
なぜ今回の大抜擢が実現したか?雪組一人っ子政策からの脱却か?
雪組には2・3番手の役を務めて新公主演を期待されながらもできなかった実力者達が多くいるので、今回の大抜擢は「雪組らしくない」との感想もちらほら見かけました
近年では縣さんが複数回新公主演を務めた101期生はさておき、100・102・103期生のように新人公演で2・3番手の役をゲットしたものの最終的に新公主演は出なかった期と、今回の大抜擢の違いは?と言われたら、私は蒼波黎也さんが104期生というのが大きな理由かと考えます。
5組全体を見渡した時、100〜103期生は研6終了時までに期内で複数人の新人公演主演者が誕生しており、100、102、103期生にはトップ娘役もいました 。
ちなみに研6終了時点の新公主演者・トップ娘役は以下の通り
100期生
新公主演:聖乃、風間、極美(→研7で一之瀬が初主演予定であったが新人公演休止)
トップ娘役:星風、華
101期生
新公主演:鷹翔、縣、碧海、(礼華)
(※礼華は研6・2020年9月~2021年1月の『ピガール狂騒曲』で新公初主演予定であったが新人公演休止⇒研7になった2021年『桜嵐記』で初主演を果たした)
トップ娘役:なし
102期生
新公主演:彩海、天飛、風色(→研7で侑輝、咲城)
トップ娘役:舞空、潤
103期生
新公主演:亜音、希波(→研7で瑠皇)
トップ娘役:夢白
対して、104期生は研6終了時点で新公主演が1名のみ(花組 天城れいん)、トップ娘役もまだ誕生しておらず、他の期に比べて新公主演者が少ない状況にあります。
そこで5組全体で見た際の各期のバランス等を考慮し、研7ラストチャンスで新公主演者を増やしておきたいと考えた……というのはあり得るかと。背が高いので彩風さんの衣装も問題なく着られそうというのもアドバンテージになったかもしれないですね(雪組新公学年の中では一番長身のはず)
退団公演ということで雪組の大本命であろう華世京さんが新公主演するのではないかという声もありましたが、華世さんには別の作品で新公主演経験を重ねさせたかったのかなと推測します(まだ和物で新公主演していないので和物が来るのを待ってるとか?)
彼女は研5で既に新公主演2回やっていますので、新公主演回数を増やすより本公演での立ち位置を上げていくフェーズに入りつつあるのかもしれません。
あれこれ書いてたらその他の配役も出た
本役さんが専科の4名 (敬称略)
メルシー伯爵:霧乃 、グスタフ3世:絢月、モンゼット夫人:華純、ブイエ将軍:夢翔
芝居上手の霧乃くん、そしてブイエ将軍を任された夢翔くんがどのように演じるか楽しみです、絢月くんは107期生、下級生ながら専科さんの役がついてるんですね。華純さんは専科さんに芝居を学ぶいい機会かと。
モンゼット夫人&シッシーナ夫人に華純&麻花とは雪組の美人娘役を配置したなぁ〜〜 カロンヌ夫人は本役:愛すみれ、新公:愛陽みちとなりました。ともに歌上手なお二人なのでカロンヌ夫人は歌う役なのでしょう。ロザリー(本役:野々花ひまり)は音彩唯さんが。意外なことにこの組み合わせは初らしい。
アンドレは華世京さん。でしょうねー、新公の主な配役に名前がなかった時点でアンドレだろうなーと思ってた。本役が縣さんの役を演じるのは初かな?
そんな華世京さんが演じるベルナールの新人公演配役は苑利香輝さんと決定。えんりこ君は前回のフローズンホリデーのSFWBでも目立つ位置(舞台上部中央の装置が花開いた中にえんりこ君がずっと立ってた)にいましたし、遠くない未来に新公主演しそう。
ジャンヌ(本役:音彩唯)は瑞季せれなさん。ABMでODYSSEYの場面を踊っていたはず。海辺のストルーエンセの冒頭で歌っていたのも彼女かな。歌って踊れる娘役さんでしょうから新公が楽しみです。
全国ツアー公演で目立っていた音綺みあさんは女官長。新公で大きいお役に抜擢してくるかと思いましたが、本公演で最下級生で役がついたので今回は負担をかけすぎないようにしたのでしょうか。
今回は110期生が組回りを行うため、本公演には参加しますが新人公演には参加せず、109期生が最下級生のままということになりました。本公演→新人公演では人数がほぼ半減する上、通常の新人公演より1学年分人数が少ないので役に対して出演者が足りず、娘役が2〜3役掛け持ちするようです。衣装の早着替えなど大変だとは思いますが、色々なお役を演じて学ぶよい機会になりますように。
109期生男役の律希くんがジェローデル(本役:諏訪さき)、結翔くんが侍従長(本役:絢斗しおん)と小公子(本役:紀城ゆりや)の2役、2人とも新公主演経験者の役に配されたことに劇団からの期待を感じます。
……なんて書いてたら彩風さんディナーショーの出演者が発表されました。
出演者:縣、紗蘭、蒼波、華世
……男役のみ!背が高い男役ばかり!平均身長たっっか!!
これは『LAST MISSION』のタイトルにふさわしく、キメッキメで格好いいディナーショーになる予感。彩風咲奈×雪男×指田珠子の組み合わせがどのような化学反応を見せてくれるのか今から楽しみです。
縣くんと華世くんは彩風さんトップ時代に新人公演主演してきたお二人ですね。縣くんは最近の別箱公演だと朝美さんと組むことが多かったので彩風さんとは久しぶりかな。華世くんは憧れの人のディナーショーに出られるなんて最も成功した彩風咲奈激推しオタクではなかろうか……彩風さんに憧れてタカラジェンヌになり、首席入団を果たし、雪組に配属され、御曹司として抜擢され、彩風さんトップ時代に新公主演をし、ディナーショーにも出演…………こうやって書き出してみると漫画の世界か?ってくらい出来すぎた話に見えますね。ご本人の努力と運で掴み取ったタカラヅカドリームではあるんですが。凄い。
さらんへよこと紗蘭くんは朝美さんのお手伝いをしているのではなかっただろうか(GRAPHか何かでそんな記述を読んだ記憶がある) 新公を見るたびにいつもいい芝居をする男役さんだなぁと思っていたので今回のディナーショーで注目されたら嬉しい。少人数構成のディナーショーに出ることで注目度が上がる事例ってあると思うので……(私は真彩ちゃんミュサロがきっかけで一禾くんや壮海くんを認識して本公演でも見るようになったので)
そしてディナーショーにも蒼波くん来たか〜〜大抜擢続きの推し推しで大変有難い
しかし新公長の期の長、新公主演、東西公演の合間にディナーショー出演って超絶忙しそうだけど宝塚の働き方改革的には大丈夫なんだろうか……蒼波くん大抜擢は嬉しいけどそこが心配、雪組ベルばらは7〜10月の暑い時期の公演になるので健康に気をつけて頑張ってほしい……。