カナダ出身のヤニク‧ネゼ=セガンは、北米やヨーロッパをメインフィールドに活動し注目を集める気鋭の指揮者。このライブアルバムで聴けるのは、そんなネゼ=セガンが、ロンドンの俊英室内オーケストラと歴史あるドイツの合唱団と共に奏でるメンデルスゾーンの全交響曲だ。見事に息の合った演奏は、緻密でありながらダイナミズムにあふれたもの。その生き生きとした表現によって、若き日のメンデルスゾーンを魅了したスコットランドの神秘的な情景や南欧イタリアの明るい陽射しがよみがえり、聴く者の心に投影される。立体感と臨場感のあるサウンドも魅力の、聴き応え十分の作品だ。
- イザベル・ファウスト, フライブルク・バロック管弦楽団 & パブロ・エラス=カサド
- イザベル・ファウスト, マーラー・チェンバー・オーケストラ & ダニエル・ハーディング
- ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 & ギュンター・ヴァント
- ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 & アンドリス・ネルソンス
- ロベール・カサドシュ, スイス祝祭管弦楽団, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 & カール・シューリヒト