僕はWindowsユーザーなのでブログを書くのにWindows Live Writerというブログエディターを使用しています。
何故Windows Live Writerを使うか?と言えば、「使いやすくWordpressなどのエディター上で編集するよりは入力しやすいから」ということもありますが、他に選択肢がないからともいえます。(他にあるにはあるけどエラーで動かない)
それで先日、久しぶりにOperaブラウザを使ってみたら、ScribeFireというブラウザの拡張機能で動作させるブログエディターを見つけました。で、使ってみたら想像以上にサクサク文章入力ができてWindows Live Writerとはまた違った意味で使いやすかったので紹介します。
目次
ScribeFireとは?
ScribeFireとは、ブラウザ上で使うブログエディターです。元々、Firefoxのアドオンでしたが、ChromeやOperaにも移植されました。
各ブラウザ対応の拡張ページは以下。
- Firefox→ScribeFire Next
- Google Chrome→ScribeFire
- Opera→ScribeFire
基本的に同じ機能を持つブログエディターなのですが、FirefoxのScribeFire Nextだけは、使い勝手が悪いのであまりお勧めはできません。(理由は後述します。)
Chromeと、Opera版のScribeFireは、ほとんど同様の使い心地なので好みの方を選べばいいと思います。僕は、Operaをブログエディター専用として使っているので、Opera版を使ってこの記事を書いています。
対応しているブログ
ScribeFireは以下のブログシステムに対応しています。
- Atom
- Blogger
- WordPress
- MetaWeblog
- MovableType
- LiveJournal
日本のブログサービスなどでは、使用できないものもあります。
外観
外観はこんな感じです。
Chromeバージョン。
Operaバージョン。
見た目も機能もほとんど同じです。
Firefox版は、こんな感じで一つのタブが2分割されるので、ちょっと扱いづらいです。WEBページを見ながら記事を書くのにはいいけど。
以下では、このScribeFireをしばらく使ってみて感じた利点・難点を紹介したいと思います。(Windowsユーザーなので、使い慣れたWindows Live Writerとの比較になります。)
ScribeFireの利点
Windows Live Writerと比較しつつScribeFireがよかったと感じたところを紹介します。
まとめるとこんな感じ。
- とにかく軽くて安定している
- エディター部分が使いやすい
- マークダウン方式でサクサクと編集できる
- ブラウザのズーム機能を使えば文字の大きさも変更可能
- テーブルの挿入機能が使いやすい
- ブログの登録が簡単
- テンプレート機能が使える
- ブラウザで調べながらタブを切り替えて編集できる
- 必要最低限の機能はそろっている
とにかく軽くて安定している
Windows Live Writerはデスクトップアプリなので、ブラウザからブログシステムのエディターなどで編集するよりは軽快に動作します。
けれどもWindows Live Writerは、時々固まったり、落ちてしまったりすることがあります。特にプラグインを使用しようとして相性が悪かった場合などは、落ちる確率が高いです
それに比べて、ScribeFireは非常に安定しています。キーボードやマウスで操作したら即、操作が伝わります。
わざとブログ記事を書いている途中に、閉じるボタンを押してブラウザを閉じてみたのですが、再起動後には同様の状態で復帰します。
エディター部分が使いやすい
Windows Live Writerは、エディター部分が不可解な動きをする時があります。具体的に言うと以下のような時。
- 画像を挿入しようとD&Dしたら入力カーソルが記事の一番上に行ってしまった
- マウスでテキストを選択しようと思っても思うように選択できない
- テキストのD&D移動で変な動き方をする
- エディターの反応速度が鈍い
ScribeFireでは、こういったことはありません。特にテキストを使いやすいのが気に入っています。
マークダウン記法でサクサクと編集できる
ScribeFireは、タグ挿入ツールバーなどを使ってHTMLの編集もできますがマークダウン記法での記入にも対応しています。
マークダウン記法は、最初こそ覚えるのが面倒くさいですが、覚えてしまえば入力の負担を減らす武器ともなります。
記入方法も直感的で、覚えやすいので使ったことがない人でも簡単に使えます。以下などを見ながら使えば、数回で覚えてしまえるほど簡単です。
覚えてしまえば、主に使うタグなどをキーボードだけで入力でき、手をマウスに移す必要がなくなるので慣れると入力にかかる時間が短縮できます。
マークダウン記法とはこんな感じの書き方です。
ブラウザのズーム機能を使えば文字の大きさも変更可能
Windows Live Writerは、エディターの文字の大きさを変更できませんでした。しかしScribeFireは、基本ブラウザで表示されるWEBページと同じ扱いです。なのでブラウザのズーム機能を使って、文字の大きさをスムーズに変更することができます。
テーブルの挿入機能が使いやすい
ScribeFireのHTML挿入機能で気に入っているのはテーブルの挿入方法です。
以下のようにドラッグで、どんな表が挿入されるか直感的に理解しつつ設定することができます。
これだと4×4のテーブルが挿入されます。またScribeFireでは、セルのマージなども行えます。
ブログの登録が簡単
ScribeFireは、ブログの登録もとても簡単でした。
「新しいブログの追加」をクリックすると
URLの入力を促されるので入力し「次へ」を押します。
するとすべての設定をScribeFireが行ってくれるので、あとはブログで使用している「ユーザー名」と「パスワード」を入力し「完了」ボタンを押すとブログ登録は完了です。
テンプレート機能が使える
ScribeFireにはテンプレート機能がデフォルトでついてきます。
アクセス解析結果の報告などをしている方は、だいたい似たような書き方になるのでテンプレート化して再利用してもいいかもしれません。
ブラウザで調べながらタブを切り替えて編集できる
ScribeFireは、ブラウザ上のタブとして動作しますので、同ブラウザ上の、他のタブで調べ物をしたりしながら記事を書くことができます。
必要最低限の機能はそろっている
これはWindows Live Writerもなんですが、Wordpressなどのブログ編集に最低限必要な機能はそろっています。
カテゴリの選択や追加もできます。
タグを入力すると、インクリメンタルサーチして入力候補を表示してくれます。
パーマネントリンク用のテキストや、投稿のスケジュールなども設定できます。
これだけ設定できれば、かなり助かります。
ScribeFireの難点
これまでは、主にWindows Live Writerと比較して、よかった点を書いてきました。
しかしもちろんScribeFireにも難点はあります。人によっては、決定的に使いづらい原因ともなるので使用する前に、押さえておきたいところです。
それをまとめると次のようになります。
- 画像の挿入に手間がかかる
- プラグインを使用できない
- 見だしタグの挿入にマークダウン記法を使う必要がある
- ローカルに保存されない
画像の挿入に手間がかかる
Windows Live Writerユーザーが、ScribeFireを初めて使用して一番「面倒だな」と思うことの一つが画像の挿入ではないかと思います。
Windows Live Writerではエディター上にドラッグ&ドロップすれば画像が挿入され、画像の設定情報を元に画像の大きさが自動的に調節されます。画像挿入後も、大きさなど再設定が手軽です。
しかし、ScribeFireの場合、画像の設定はWindows Live Writerに比べて数手間余計にかかります。
実際の手順としては、ScribeFireの最も手間のかからない画像の挿入の仕方はこんな感じ。
エディターのツールバーから「画像の挿入」ボタンを押す。
するとダイアログが表示されるので「ファイルを選択」の箇所に画像ファイルをドラッグ&ドロップします。
すると同時にサーバーへ画像がアップロードされるので、しばらく待った後、設定したい情報を入力します。
あとは「Insert」ボタンを押せば画像が挿入されます。
Windows Live Writerと比べれば、やはり手間がかかります。
プラグインを使用できない
ScribeFireには、プラグインのようなものはないので後から機能を追加することは基本的にできません。
やるにしても、ブラウザの拡張をうまく利用するくらいしかできません。
見だしタグの挿入にマークダウン記法を使う必要がある
最初に記事を書こうとして、まず困るのがこれです。
H2やH3などの見出しを挿入するツールボタンが見当たりません。
ScribeFireの場合、基本的に見出しを挿入するにはMarkdown記法を使用しなければなりません。
とは言ってもやり方は簡単で、以下のようにテキスト入力すればOKです。
実際にはこんな感じに入力します。(H3見出しの挿入例)
このまま記事をアップロードしても良いのですが、設定を反映させるには、一旦テキストエディタに移って、ビジュアルエディターに戻る必要があります。
一旦テキスト(ソース)エディターに移動し
ビジュアルエディターに戻ると
設定が反映されます。
ここらへんは慣れるまで面倒くさいかも。
ローカルに保存されない
そしてScribeFireでは、Windows Live Writerで言えば、「下書きをローカルに保存」するような機能がありません。
テキストは一時的にブラウザに保存されるものの、画像ファイルなどはすぐさまサーバー上にアップロードされます。
記事の保存ボタンも以下の二つしかありません。
ここらへんも嫌な人には嫌かもしれません。
まとめ
ScribeFireは、Windows Live Writerと比べてエディターにクセがないので文章を書くにはかなり使いやすいです。
そして、動作が安定しているので快適に使えます。
ですので僕は、記事の文章を書くブログエディターとしてScribeFireを利用し始めています。
そして、文章を書き終えたら、一旦ブログに下書きとして保存します。そしてWindows Live Writerを起動し、ブログから下書きを読み込み画像を挿入します。
僕がやっている手順としてはこんな感じ。
- ScribeFireでざっくりと記事を書けあげる
- ScribeFireからサーバー上に保存
- サーバーからWindows Live Writerに読み込み
- 記事を読み返し校正しながらWindows Live Writerで画像の挿入
- 記事を公開する
こうやると両方の良いとこ取りでストレスなく記事を書くことができます。
ということで「Wordpressのブログエディターでは物足りない」、「文章メインのブログをしているけどWindows Live Writerでは入力しづらい」なんて人に、ScribeFireは有効なブログエディターではないかと思います。
はじめまして
ScribeFireを私も最近使用したのですが、使い方がわかならいことがあるのでご質問しても良いですか
使用している初期に「現在の状態を保存」で下書きに保存されます。
その後、いったんPCを切ってまたScribeFireを立ち上げ、作業していると「現在の状態を保存」が表示されなくなっています。
PublisfPostだけ表示されるので、それを押すと下書きと思い込んでいるのに、いつのまにかBlogがUPされています。何か保存方法とかべつにあるのでしょうか
お時間あるときにでの教えて下さい。