中学生殺傷“2つの新情報”刺した男の「店内での行動」と「逃走経路」
北九州市で中学生2人が刺され、15歳の中島咲彩さんが死亡した事件。刺した男はどこへ逃げたのか。新しい情報が分かってきました。
【画像】北九州中学生死傷事件 新たに分かった店内の様子 男の行動とは■北九州中学生死傷事件 2つの新情報
北九州市のファストフード店で、塾帰りの中学生2人が男に刃物で刺され死傷した事件。住宅街へ逃げた可能性が浮上しました。新たな情報です。1つ目は「店内での男の行動」についてです。
北九州市のファストフード店で、塾帰りの中学生2人が男に刃物で刺され死傷した事件。店内での男の様子が新たに分かってきました。
男は刃物を持ち、レジの前に並ぶ客を素通り。そのまま列の最後尾に向かい、並んでいた中島さんを刺し、男子生徒を刺したということです。中島さんは腹部を刺されたことによる失血死。男子生徒は腰付近を刺され、病院で手当てを受けています。
現場周辺を歩いていた人「自分が来た時は、被害者の男の子が運ばれる前。もうぐったりしているような感じ」
その後、北へ向かったとみられる男。逃走経路についても新たな情報が。警察は現場のすぐ裏の住宅街を通って逃走した可能性もあるとみて調べています。事件直後、北から現場へ向かっていた人も…。
現場周辺を歩いていた人「人とは誰もすれ違わなかった」
男は、どこへ消えたのでしょうか。現場となった店からは、国道の側道が伸び、その周辺には団地や住宅が立ち並んでいます。
警察はこうした住宅街を通って逃走した可能性、さらに男が徒歩圏内に住んでいる可能性も含め、捜査を続けています。
■中島さんの献花に訪れる生徒たちピースサインで少しはにかむ表情を見せる中島さんの告別式が17日、執り行われました。
中島さんが通っていた幼稚園の副園長「いろんな取り組みにコツコツ取り組む女の子。誰とでも仲良く、友達も多く、いつも楽しく幼稚園生活を過ごしていた。本当に信じがたい、嘘であってほしいと。今でもそのような気持ちです」
17日、2人が通う中学校が再開。まだ犯人が捕まっていないなか、保護者同伴の通学も多く見られます。教育委員会によりますと、市内の小学校、中学校、さらに高校などでは16日、事件への不安などを理由におよそ4200人が欠席したことが分かりました。
中島さんと同じ中学に通う生徒が献花に訪れていました。
中島さんと同じ中学に通う生徒「陸上部に入っていたということは誰かから聞いた」 「(Q.どんな存在だった?)みんなおとなしくて、やさしくてまじめな子と言っていた」東京未来大学副学長 犯罪心理学者 出口保行教授
「事件を起こすことにより、検挙リスクや、捕まっても構わないという考えのもと事件を起こすことで、自分が失うものの大きさを考えず、とにかく犯行の実行に焦点を当てていた。今回の事件では、すべて終わってしまうという覚悟でやっていることは確かです」