この記事は【その2】の続きです。
これまでに撮影した映像の中から、GTO-VVVFサウンドが聴ける列車を集めています。
今回の記事に掲載した列車は、次の動画でご覧いただけます。
VVVFインバータ制御が普及し始めたころのGTO素子を搭載した車両は、引退や機器の更新で少しずつ数が減っています。
2024年12月時点で現役の車両を集め、見つけやすさや絶滅危惧度などを格付けしてみました。
動画は3本に分けていますが、記事は6回に分けて投稿します。
東武100系 スペーシア
東武100系「スペーシア」は1990年から運行開始した東武鉄道の特急車両です。
新型のN100系「スペーシアX」が導入されましたが、「日光詣スペーシア」「いちごスペーシア」などの装飾が施されて運用が継続しています。
東武特急の時刻表には運行される列車と使用される車両が明記されています。
【搭載機器メーカー】日立製作所
【見つけやすさ】高⋯特急「けごん」「きぬ」などで運用中
【絶滅危惧度】中⋯後継車のN100系もしくは500系の追加導入次第(未定)
日立製作所のGTO-VVVF車両、とりわけ黎明期のサウンドが聴ける車両は、東武100系のほか、東急9000系などに留まり、貴重な存在になりつつあります。
いちごスペーシアは2023年12月から3年程度の予定で走り始めたもので、「いちご王国ライン」の愛称がついた東武宇都宮線とともに栃木県名産のいちごをPRしています。
京急600形
京急600形は1994年に登場した車両で、8両編成と4両編成があり、8両は快特や浅草線直通列車で、4両は大師線などで運用されています。
【搭載機器メーカー】東洋電機、三菱電機
【見つけやすさ】中⋯京急在籍車両の半数以上を占める1000形に比べると少ない
【絶滅危惧度】低⋯機器の更新や引退の発表はなし
後に登場する2ドア転換クロスシートの2100形や現在まで導入が続く新1000形までの前面フォルムは600形から始まっています。
606編成は青い塗装の「京急ブルースカイトレイン」のため、赤い塗装の京急車両の中ではとても目立つ存在です。
JR東海373系
JR東海373系は1995年に登場した車両で、165系が使用されていた急行「富士川」を格上げした身延線の特急「ふじかわ」から運用が始まっています。
【搭載機器メーカー】東芝
【見つけやすさ】中⋯特急「ふじかわ」「伊那路」で運用
【絶滅危惧度】低⋯機器の更新や引退の発表はなし
特急「ふじかわ」は東海道線と身延線の分岐点である富士駅で上り下りともに方向転換を行います。
JR東海の在来線特急では「ひだ」「南紀」の置き換えが完了し、次は「しなの」の383系の置き換えが予定されています。
373系の置き換えはその後だと思いますが、42両のみの小世帯なので後継車両が現れるとあっという間に消えてしまいそうです。
JR東海373系の動画は、下のリンクからご覧いただけます。
YouTubeの動画では、静岡駅、富士駅などに到着、出発する373系を収録しています。
阪神5500系
阪神5500系は最近の記事でも取り上げたので、簡単にご紹介します。
阪神5500系は1995年に登場した普通列車用の車両(ジェットカー)です。
【搭載機器メーカー】三菱電機
【見つけやすさ】高⋯普通列車の主力で運用中
【絶滅危惧度】高⋯低⋯機器の更新や引退の発表はなし
リニューアルに伴い塗装は変わりましたが、走行機器の取り替えは行われなかったので、VVVF音は引き続き楽しめそうです。
阪神5000形 5500系 5550系 5700系 普通車 ジェットカーの動画は、下のリンクからご覧いただけます。
YouTubeの動画では、千船駅、大物駅、西宮駅などに到着、出発する5500系などを収録しています。
今回取り上げた4形式は機器の更新や引退が決まっているものはなく、しばらくは現状のままの状況が続きそうです。
とはいえ、在籍数が減っている東武100系やもともとの数が少ない373系は置き換えが決まると一気に見られなくなる可能性もありそうです。
次回記事【その4】では、京王8000系、南海2000系、京成3700形、OsakaMetro66系を取り上げます。
のんてつ nonbiri train geek のYouTubeチャンネルは、下のリンクからお越しください。
のんてつ nonbiri train geek - YouTube
鉄道に関するニュース、車両トピックス、ブログなどを掲載するサイト
ブログランキングに参加しています