《あらすじ》
自分が想像できる“多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよなーーー。
息子が不登校になった検事・啓喜。
初めての恋に気づく女子大生・八重子。
ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。
ある事故死をきっかけにそれぞれの人生が重なり始める。だがその繋がりは、“多様性を尊重する時代”にとって、ひどく不都合なものだった。
読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。
【要約・感想】P12-P17
とある記事が配信された。
■児童ポルノ摘発
小学校の非常勤講師(矢田部陽平容疑者24歳)や大手食品会社の社員(佐々木佳道容疑者30歳)、国公立大学3年生で有名な準ミスターイケメン(諸橋大也容疑者21歳)
自然豊かな公園で開催されていた小児性愛者たちの“パーティー”
■発覚は意外なルートから
■何も知らなかった家族、友人たち
■“パーティー”に課されていた三つのルール
①好みの動画を撮影する際は人目につかない環境で
②撮影した画像や動画を第三者に渡さない、ネットに上げない
③画像や動画を共有する際は可能な限り直接会うか、それが困難な場合はメールでもいいが必ず履歴を消すこと
■佐々木は容疑を否認
2019年7月✕日配信
特集「『児童ポルノ』悪魔はあなたのすぐそばに」
以上で次の章にいくことになる。
この特集の配信がされることで、あらすじで紹介された登場人物にどのように影響を与えていくのか、加害者側の関係者なのか、それとも被害者側の関係者なのか、はたまた全く本編とは関係のないことなのか(それは考えづらいが)。
児童ポルノという言葉は昔から耳にすることはあるが、具体的にどのようなものなのかはわからない。ただ児童とポルノを掛け算してプラスになる言葉ができないことは明らかである。犯罪の匂いがプンプンする。
そもそもポルノという言葉自体、生きていくうえでほとんど縁のない言葉である。
少し調べてみた。
ポルノは省略でポルノグラフィが正確な言葉であり、性的興奮を起こさせることを目的としたエロチックな行為を表現したものである。
ポルノグラフィの語源は1800年代のフランス語「Pornographie」で、1840年代から50年代に英語化された。当初は売春婦に関する著作を指していたが、後に猥褻な文学や芸術を表すようになった。
※ポルノと一般的な表現の境界は曖昧で、個人の性的嗜好によって受け取り方が異なる場合がある。
そうなると日本アーティストの「ポルノグラフィティ」は一体どういう由来なのだろう。
少し調べてみた。
アメリカのロックバンド「Extreme」のセカンドアルバム『Pornograffitti』から取られて、名付け親はギタリストの新藤晴一さんである。
バンド結成時、新藤さんは「スリリングできわどい感じのもの」というイメージを持っており、「ポルノ」という言葉に惹かれた。
1990年代、大阪のライブシーンで目立つためインパクトのある名前が必要だと考えた。また田舎出身だから都会の人になめられないようにという思いも込められているとのこと。
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