パリ 2024

象徴的な会場

パリ2024では、光の都の最も象徴的なランドマークが、世界がこれまで見たことのないスポーツアリーナに変貌。エッフェル塔の横で行われたビーチバレーボール競技から、ベルサイユ宮殿での馬術競技、グラン・パレでのフェンシングまで、パリで最も人気のあるスポットの多くがオリンピックのスポーツ競技の中心地に。目新しく忘れられない形で、何百万人もの観衆がフランスの首都のイベントの証人となった。

競技場におけるジェンダーパリティ

「Games Wide Open(広く開かれた大会)」のスローガンに沿って、パリ2024は競技場において男女平等を達成した史上初のオリンピック大会となった。国際オリンピック委員会は、アスリートに与えられた1万500人の出場枠を男女の選手、それぞれに同数を配分。同時に開会式では国内オリンピック委員会の96パーセントが、それぞれの国旗を掲げる選手として女性1人、男性1人の2名の選手を選出している。

更に32競技中28競技が大会期間中、完全に男女同数参加となり、パリ2024オリンピックでは全メダル種目の半分以上が女性アスリートにも参加可能となった。

これまでにない開会式

史上初めてスタジアムの外で開催された夏季オリンピックの開会式は、素晴らしい効果をもたらした。

セーヌ川での開会式は、大会の最も記憶に残るシーンの一つだ。85隻のボートで6キロメートルのルートを移動する選手たちのパレードが斬新で、最後はパリの世界的に有名なトロカデロでの壮観なショーで締めくくられた。

メゾソプラノ歌手アクセル・サン・シレルの情熱的な「ラ・マルセイエーズ」斉唱から、エディット・ピアフの「愛の讃歌」を歌うセリーヌ・ディオンの忘れられないパフォーマンスまで、約32万人の現地観客と世界中の数十億人が、国際的な才能の魅惑的なショーを堪能した。

記録破りのオリンピック

オリンピックのチケットは955万6792枚（パラリンピックは257万5855枚）が販売され、14日間の競技期間中に少なくとも125のオリンピック記録が更新された。とりわけ陸上競技の成功は顕著で、チケット販売数が100万枚以上に。女子チームスポーツでも記録が破られ、その中には、女子バスケットボール試合の新記録2万7000枚、女子ハンドボール試合の新記録2万6000枚が含まれている。