「留学に来たのに全然話せない...」「授業についていけない...」「友達が作れない...」
留学経験者なら誰もが通る"英語が話せない辛さ"。
これ、よっぽどの人じゃないかぎり、たとえTOEICでいい点をとっていても陥る悩みです。
でも、この辛い時期を乗り越えた先には、必ず成長が待っています。今回は留学初期の壁を乗り越えるためのポイントを、留学経験者の視点からお伝えします。
- 英語力ゼロでも留学を成功させたい!出発前にやるべきこと
- 留学1週間目で直面する想像以上の言葉の壁
- 英語が話せないから深まる孤独がある
- 挫折寸前の状態から抜け出すにはやっぱり英語学習
- もう辛くない!留学生活が変化するターニングポイント
- まとめ:留学中に英語が話せない辛い時期を乗り越えるためには
英語力ゼロでも留学を成功させたい!出発前にやるべきこと
まずはここから。
「英語は話せないけど、なんとかなるでしょ」そんな甘い考えで留学に臨むと、現地で大きな壁にぶつかることになります。
というわけで、メンタルが最強な人以外は必ず出国前に英語に触れる機会を作っておきましょう。
ちょっとした準備をしておくだけで、留学初期の辛い期間を大幅に短縮できます。
1ヶ月で習得できる最低限の英語力とは
まず最初に意識したいのが、生活に直結する表現の習得です。文法の完璧さよりも、伝わることを優先して覚えていきましょう。
特に、数字だけは徹底的に練習しておくことをおすすめします。
私がお勧めするのはスタサプとNHKのラジオ英会話です。スタサプは、現地で実際に使えて「お!うれしい!」となります。NHKのラジオ英会話は、文型を身に着けられるので応用力がつきます。
航空機内から英会話は始まっている!
留学の成功は、飛行機の中から始まっています。機内で使えるフレーズをいくつか覚えておくだけで、現地到着後の不安がグッと減ります。
空港でへこたれたらわりとメンタルやられますからね。
特に「分からない」「ゆっくり話して」というフレーズは、留学生活全般で何度も使う便利な表現です。恥ずかしがらずに使いましょう。CAさんは外国人対応に慣れているので、練習相手として最適です。
ちなみに私、なぜか機内に羊羹を持ち込みました。
トランジットのときに「これはなんだ」といわれたため「日本のチョコレートだ」と言って事なきを得ました。
留学で挫折しないためのマインドセット
英語力以上に大切なのが心の準備。
留学前に「よし!英語力完璧を目指して帰国するぞ!!!」と高すぎる目標をたてると、結構挫折して辛い目にあいます。
もちろん目標はもちつつ、でも「最初の3ヶ月は観光気分で楽しむ」くらいの気持ちで臨むのがベストです。
留学経験者にきいたら、英語が伝わらずに「は?」って言われた経験があると答えると思います。私もめちゃくちゃたくさんいわれました。
「こいつに行っても通じないな」みたいな顔と態度を示されることもありますが、そんなの普通だと思いましょう。
留学1週間目で直面する想像以上の言葉の壁
いよいよ現地に到着。想像していた留学生活と現実のギャップに、多くの人が戸惑いを感じるのがこの時期です。でも、これは誰もが通る道。一緒に乗り越えていきましょう。
私はドイツとアメリカに留学をしたのですが、どちらも初日はひるみまくりました。さすがに3回目の海外・ワーホリでカナダにいったときには度胸もつきました。
そう。とにかく慣れていくことが大事です!!!!
英語ができると思っていてもネイティブの英語が全く聞き取れない
日本で教材を使って勉強していた時は「なんとか聞き取れる」と思っていたのに、ネイティブの話す英語は全く別物。
そんな経験、誰にでもあります。
特にスピードとなまりに驚くと思います。でも、これは当たり前のこと。むしろ、最初から完璧に理解できる方が珍しいです。
グラフを見ても分かる通り、最初の壁を越えると、徐々に耳が慣れていきます。
英語漬けになっていると、なんか一気にわかる日がくるんですよ。
大切なのは諦めないこと。
先生の質問に答えられずかたまってしまう授業
「英語で英語を学ぶ」環境に慣れていない私たちにとって、授業中の先生の質問は大きなプレッシャーです。特に初期の授業では、こんな状況に陥りがちです。
でも、先生は私たちの気持ちをよく分かっています。
「分からない」「もう一度言って」と正直に伝えることで、多くの先生は丁寧に対応してくれるはずです。
日本人は「わからない」を素直に言えないんですよね。でも、いっぱい質問をして先生と仲良くなっておいた方がいいですよ。
私は今、日本語教師をしています。素直に「わかりません」と言われた方が教えようという気持ちになります。
カフェに入ってもうまく注文ができない無力感
留学生活で最初に直面する壁の一つが、カフェでの注文。メニューは読めても、店員さんとのやり取りでつまずいてしまいます。
私はアメリカ留学中に初めて入ったサブウェイ的なカフェでやらかしました。
聞かれたことに、全部「Yes」で答えてみたんです。
そしたらそれ、全部カスタマイズの質問でして。
もりもりのサンドイッチを提供され、追加料金をたっぷり払うはめにあいましたw
でも、失敗は成長の糧です。カフェでの注文は、実は英語力を伸ばすための絶好の練習機会です。
わかれば簡単です!!!そして、わかれば、将来的にはワーホリなどで逆の立場(働く)になって英語を活用できるようになりますよ。
Yes・Noすら出てこない会話の恐怖
普段なら簡単なはずの意思表示が、英語となると途端に難しくなります。
英語が話せないには、2種類あります。「英語がわからないのか」「そもそもその質問に対して自分の意見がないのか」です。
後者の場合には、日本語でも答えられない可能性があります。素直に「わからない」と言いましょう。これはもう語学力の問題ではありません。
そこをはき違えて英語ができない辛い…とならないようにしましょう。
英語が話せないから深まる孤独がある
言葉の壁は、単なるコミュニケーションの問題だけではありません。次第に精神的な孤独感へと発展していきます。
この時期を乗り越えることが、留学成功への重要なポイントとなります。
クラスメイトの輪から取り残される焦り
休み時間、みんなが楽しそうに話している輪の中に入れない。これは多くの留学生が経験する辛い現実です。でも、この状況にはちゃんと対処法があります。
ホストファミリーとの食事が盛り上がらないせつなさ
ホストファミリーに限らず、シェアハウスをすることだってかんがえられますね。
毎日の食事時間が、一番の試練となることも。心のこもった料理を作ってくれるホストファミリーに、感謝の気持ちも上手く伝えられません。
大切なのは、完璧な文章を作ろうとしないこと。
単語を並べるだけでも、伝えようとする姿勢が大切です。写真を見せながら会話するのも、コミュニケーションの良いきっかけになります。
帰国したい衝動との葛藤
「このまま続けていても意味があるのか」「日本に帰りたい」。
そんな思いに駆られるのは、むしろ普通のことです。
辛いという思いがつらくなりすぎて、心身に支障をきたしてしまっては大変です。
一人で抱え込まないことが何よりも大切ですよ。
大丈夫です、あなたのまわりには思った以上に味方がいます。
もしかしたら言葉は伝わらないかもしれないけれども、思いは伝わるはずです。
日本にいる家族や友達に泣きついたっていいんです。強がったって、なにもいいことはありません。文明の力に頼りましょう。そして、また明日からがんばればいいんです。
挫折寸前の状態から抜け出すにはやっぱり英語学習
感情的なつらさを乗り越えるには、やはり実践的な学習が必要です。
ここからは、実際に効果を実感できる具体的な学習方法をご紹介します。
スマホ1台で変わるリスニング力
現代の留学生に味方するのが、スマートフォンの存在。アプリやポッドキャストを活用すれば、いつでもどこでも効率的な学習が可能です。
大切なのは継続できる環境作り。無理なく続けられる方法を見つけることが、上達への近道です。
シーンごとに覚える会話練習
でも、何から見ればいいの?って、最初は迷ってしまいますよね。
いきなり自由な会話は難しくても、シーンを限定すれば会話のパターンは意外と少ないもの。よく遭遇する場面から、少しずつ練習していきましょう。
ヨーロッパが出している語学指標「CEFR」でも証明されており、「ふわっとした語学力」ではなく、どんなシーンで使える語学力を身に着けたかを重視しましょう。
レベル | 名称 | 能力の概要 |
---|---|---|
A1 | 初心者 | 簡単な日常表現や基本的なフレーズを理解し、使用することができる。自己紹介や簡単な質問に応答できる。 |
A2 | 初級者 | 日常生活でよく使われる表現やフレーズを理解し、使用することができる。簡単な情報交換や基本的な会話ができる。 |
B1 | 中級者 | 日常生活や旅行、仕事の場面で必要な言語を使用できる。自分の興味や経験について簡単に説明することができる。 |
B2 | 中上級者 | 具体的かつ抽象的なトピックについて議論できる。流暢で自然な会話が可能であり、専門的な状況でも意思を伝えることができる。 |
C1 | 上級者 | 幅広いトピックにわたり流暢に会話や文章を作成できる。複雑な内容を適切に理解し、詳細に説明することができる。 |
C2 | 熟達者 | あらゆる場面で、ほぼ完璧に正確で流暢な言語運用が可能。専門的または学術的な内容も完全に理解し、表現できる。 |
学術書が読めなくたって、ビジネス英語ができなくたって、今はいいじゃないですか。
まずは「カフェで注文できるようにする」くらいの小さな目標をたてましょう。
最初は1つのシーンに絞って集中的に練習するのがコツ。使える場面が増えていくと、自信も徐々についてきます。
日本人との付き合い方で変わる成長速度
「日本人との付き合いは一切避けるべき」という意見もありますが、実はそれは極端すぎる考え方。大切なのはバランスです。
場合によっては、日本人がいるシェアハウスに住むのも一つの手です。悩み相談相手を作るのは大切です。
もう辛くない!留学生活が変化するターニングポイント
多くの留学生が3〜4ヶ月目から変化を実感し始めます。それまでの努力が、少しずつ形になってくる瞬間です。気づかないうちにストレスがたまっていることもあるので、おいしいお菓子でも買ってご褒美としてあげてください。
授業が理解できる喜びの瞬間が生まれる
ある日突然、先生の話が自然と耳に入ってくる瞬間が訪れます。この変化は、とても劇的なものです。
というのも、日常でなんども聞いたフレーズが授業で使われる、またはその逆もうまれてくるからです。
「あ、これ学校で勉強した」「あ、これ昨日カフェで使った」といったフレーズがどんどんできます。
私自身、一人旅に挑戦し始めたのは留学3,4か月目のことでした。
留学仲間と笑いあえる6ヶ月目
6ヶ月目になると、英語での会話に慣れてきて、自分らしさを出せるように。深い話ができたり、人間関係の幅が大きく広がります。
言語の壁を越えた本当の交流ができるようになるのが、この時期の特徴です。最初は想像もできなかった留学生活の楽しさを、実感できるようになります。
私も、留学中にシェアメイトと「何のために働くと思う?」という深い話をしたことがあります。
帰国後の就活で自信が身につく留学経験
留学で得られるのは、英語力だけではありません。異文化での生活を乗り越えた経験は、必ず自信となって残ります。
就職活動では、この経験を具体的なエピソードとして活かすことができます。特に「最初は全く話せなかったけど、どう克服したか」という成長ストーリーは、面接でも効果的です。
まとめ:留学中に英語が話せない辛い時期を乗り越えるためには
留学がつらい、話せなくて辛い…そんな気持ちでこのブログにたどり着いた人もいるかもしれません。
でも、厳しいことを言うと、この道を選んだのはあなたです。だったら、どうすればいいのかを決めるのもあなたです。
留学中の「英語が話せなくて辛い」という気持ちは、誰もが通る道です。
これは、本当です。
だから、失敗するしかないんです。諦めずに一歩一歩、自分のペースで進んでいってください。そして、悩んだときにはきちんと吐き出せるようにしましょう。
きっと素晴らしい留学生活が待っているはずです。