
漫画「かりそめの公爵夫人」は原作Jin Saeha先生、漫画Han Jinseo先生の作品です。
惨めな人生のまま幕を下ろした前世の過ちを二度と繰り返さないように悪戦苦闘中のイヴォナですが、色々な問題に直面してなかなか思うようにはいきません。
クロード・アゼンタインは、二大貴族の家柄で、聖なる聖剣の持ち主で、実力もあり、キリダンの実の流通する土地の支配権ももっている人物です。ただ、25歳で結婚していないことにより、人々から「中途半端な公爵」と陰口をたたかれています。
そこで、人生をやり直すのに必要なキーマンとして、アゼンタインに会い、話をきいて貰おうと舞踏会に乗り込みました。
舞踏会の会場では、話しかけるタイミングを逃してしまい、アゼンタインの後を追いかけて庭にでてきたイヴォナに、邪魔が入ります。軽薄な若い貴族が絡んできました。
イヴォナが、はっきりと拒絶しているにもかかわらず、執拗に絡まれ困っていたところに、アゼンタインが現れて助けてくれました。
こうして、イヴォナは、運良く、アゼンタインと話す機会を得たのでした。
今回は「かりそめの公爵夫人」の9話を読んだので、ネタバレと感想をご紹介します。
かりそめの公爵夫人【9話】の考察予想
すばやく神獣シャルルを召喚して、アゼンタインの足を止めさせたまではよかったのですが、さすがにいきなりの直球勝負にはアゼンタインも面食らって、怒り出すんじゃないでしょうか?
なんせ、はじめて会う女性から、結婚して欲しいとか言われても、馬鹿にされているようにしか聞こえないか、もしくは、利用されているようにしか思えないでしょうから。
それでも、イヴォナも黙って引き下がるわけにはいかないですから、何か考えがあって、勝負に出たのだとは思います。
無謀な選択はしないはずです。時間も機会も限られているのですから。
話はいたってシンプルで、今度の人生においては、自分を愛して貰う必要はないのですから、取り繕わなくていいんです。
アゼンタインが納得出来る説明ができるかどうかということが、ポイントですね。
アゼンタインも夢を追いかける夢想家タイプというわけではないので、うまく説得するための何かしらの方法はあると思います。
意外に、直球勝負なところをアゼンタインが気に入ってくれるかもしれませんし。
そうなれば、話はとんとん拍子と運んで、ガスパルに一撃を喰らわせることも現実味を帯びてきます。
かりそめの公爵夫人【9話】ネタバレあらすじ
イヴォナが礼儀正しく助けて貰った礼を述べ、本題を切り出そうとした途端、その空気を読み取り、いつもの若い娘のお決まりのパターンだと、冷たく突き放そうとしたアゼンタインに対し、間髪入れずイヴォナは愛くるしい神獣シャルルを召喚します。
神獣シャルルの力を借り、イヴォナは単刀直入にアゼンタインに結婚して欲しいと切り出しました。
突然のプロポーズに、びっくりしてしまったアゼンタイン公爵は、一瞬言葉を失い立ち尽くしています。
そんな彼にイヴォナは、強い意志を持って、また理路整然と伝えました。
アゼンタインを愛しているから結婚してくれといっているのではないのですと。
アゼンタインには、その話がすんなり呑め込めません。
普通は愛しているから結婚してくれと言うのもですから、おかしな話に聞こえたことでしょう。
イヴォナの提案は「信頼関係」という契約結婚でした。
この提案はお互いにとって、WIN WINの関係だと説得します。
しかしそんなに簡単に納得できないアゼンタインは、結婚相手がイヴォナでなければならない理由は何かと尋ねます。
そんなアゼンタインにイヴォナは正直に答えました。そんな理由はありませんと。
さらに自分には何の力もないことが、アゼンタインにとっては役に立つとも言います。
自分は現在、ガスパル男爵と婚約していて、その婚約を破棄したい旨を伝えます。
自分には愛がない証拠として、アゼンタインに他に愛する人がいても構わないし、隠し子がいても構わないとも付け加えました。
不意をつかれ、つい本音で返した答えに、何故かがっかりするイヴォナです。
そんなイヴォナを見て理解に苦しむアゼンタインは、一層イヴォナに対する興味が湧いたようでした。
契約結婚ですから、ささやかな条件もありました。
それは少なくとも1年間は結婚を続けてほしいということです。
この1年というタイムリミットは、魔王軍が攻めてきて戦争が本格化するまでの時間でした。
イヴォナはそれまでに、何としてもできる限りの準備を整えたいのです。
アゼンタインは返答に少しの猶予をくれるよう、イヴォナに伝え、イヴォナもそれを穏やかな笑顔とともに了承しました。
その後、祭りを楽しむために町に出かけたイヴォナは、妙な魔力に気がつきます。
そして、前世の記憶から爆弾テロが起きたことを思い出しました。
いつの間にか、イヴォナは自分の幸せだけでなく、人々の幸せをも考えるようになっていました。
混乱をさけるためにも、何とか自分でテロを阻止しようと、現場に急ぐイヴォナは、赤髪の剣士に出会います。
一体、彼は誰なのでしょうか?果たして、いい奴なのでしょうか?
かりそめの公爵夫人9話の感想&次回10話の考察予想
新しい出会いですが、これはイヴォナにとって良い出会いとなるのか、はたまた悪い出会いとなるのか、わかりません。
良き出会いであればいいのですが、イヴォナの計画を邪魔するような出会いならば困ります。
思ったより、アゼンタインの反応は悪くなかったですね。
やっぱり正直に自分の考えを伝えたことが好印象につながったのではないでしょうか?
婚約者がいて、その婚約を破棄したいことも伝えましたね。これは当たり前と言えば当たり前なのですけど、もし、アゼンタインと婚約することになったときに、既に婚約者がいることを黙ったままというのは裏切り行為のようなものですからね。
ましてや、今回のプロポーズはイヴォナの方からですから、そのへんは正直に言わないとまずいことになるでしょう。
イヴォナは賢い女性ですから、ちゃんとその辺は正直に言ってましたし、契約結婚の条件の理由も明確で分かりやすかったです。
アゼンタインとの関係がいい感じになりそうな雰囲気なのに、新たな登場人物が現れました。
雰囲気はやんちゃな感じの赤髪の青年です。
私は欲張りなので、出てくる男性はみんなイヴォナのことを好きになってしまえ~と思っちゃうんです。
だから新しい若い男性の登場は大歓迎です!若い女性はあまりいらないかもしれません。
それとイヴォナが、守られるだけの弱い女性じゃなくて好感が持てます。
アゼンタインに対する交渉も見事だし、今回はなんとテロを自分で阻止しようと試みています。
自分の力を過信しすぎて失敗し、それを誰かがフォローしてくれても、許されるのが主役の特権です。
大いに挑戦しちゃってください。
見た感じ、赤髪の剣士は、いい人みたいです。テロを実行しようとしていた人間をやっつけていましたから。
今後の予想としては、この赤髪の剣士がイヴォナのことを気に入り、アゼンタインと恋敵になるんじゃないでしょうか?
そうなって欲しいと言う願望もかなり入ってますが、自分を道具のように扱わない、一人の人間としてちゃんと見てくれる人が、2,3人いたって罰は当たらないでしょう?
前世で嫌な運命をたどったのだから、今回は少しくらい幸せな気分も味わってもいいと思うんです。
何かしら行動を起こすと、少しずつ、状況が変化して、新しい出会いや運命が開けるって素敵ですね。
何故、1年前の自分に転生したのかも、何故記憶が残ったままなのかも今はまだわかりませんが、それが魔王や悪魔の仕業でなければ、きっと明るい未来に挑戦するためのチャンスだと思います。
希望を持たせて、最後に落とすなんていじわるはなしでお願いしたいです。
まとめ
今回は漫画『かりそめの公爵夫人』9話の見どころやネタバレ、感想をご紹介しました。