「パフェ」といえば、説明するまでもなくスイーツである。アイスクリームやフルーツ、生クリーム、チョコレートソースなどが鮮やかに盛りつけられているのが一般的だ。
その概念を覆すパフェが京都で提供されていることを発見した。そのお店「からふね屋珈琲 三条本店」では、キワモノパフェと呼ばれる揚げ物をトッピングしたメニューを提供しているのである。なぜ、揚げ物を乗せたのか!? 理由はわからないがとにかく食べてみたぞ!
・パフェ道のゴール?
からふね屋珈琲には、200種類以上のパフェメニューが存在する。パフェを極めた珈琲店といっても過言ではないだろう。そのパフェ道のゴールに、もしかしたら揚げ物があったのかもしれない。考案した人が「いつか揚げ物を乗せよう!」とひそかに企てていた可能性も否めない。
・「少々お時間がかかります」
キワモノパフェは、もりもりポテトフライパフェ・魅惑のアメリカンドッグパフェ・最強エビフライパフェ・からあげパフェ・さくさくロースかつパフェの全5種類。これらのすべてに「揚げ物の為、お時間が少々かかります」と注意書きがある。いやいや、パフェだろ、まさか揚げたてを乗せる気なのか!? そのまさかをやるのがこのお店なのである。
・匂いが完全に揚げ物
どれにしようか随分迷ったのだが、「最強」という言葉に惹かれて、エビフライパフェをオーダーすることに。注意書きが示す通り、10分程度かかって揚げたてのエビフライの乗ったパフェが運ばれてきた。匂いから確かに揚げたてであることがわかる。
・ビックリするくらいマッチしていない
私(記者)はてっきりパフェ用に揚げ物をアレンジしているものと思っていた。ところが、エビフライは洋食の領域から1歩も出ていない。ただのエビフライである。衣から漂う油の香りと、濃厚なソースの酸味を帯びた香りが、ビックリするくらいパフェとアンマッチである。これをどう食えというのか?
・割り箸でパフェを食う
幸い割り箸があったので、それでつまんで食べることにした。エビフライを食べている間に、アイスを食べようとは一切思えない。とにかくエビフライを食べ終えてから、生クリームやアイスを食べることに決めた次第だ。
・求肥で熱伝導を抑える
ちなみに揚げたてのエビフライが、アイスを溶かしてしまわないようにうまく工夫されていることを発見した。フライの下に求肥(ぎゅうひ)を敷き、熱がダイレクトにアイスに伝わらないようになっていたのだ。ただ揚げ物を乗せているわけではなかった。
揚げ物を食べたあとのアイスや生クリームは、思いのほか口のなかをさわやかにしてくれた。とにかく衝撃的なスイーツ、キワモノパフェ。これを食べて、私はちょっとだけ京都に対するイメージが変わったのだった。
・今回訪問した店舗の情報
店名:からふね屋珈琲 三条本店
住所:京都府京都市中京区河原町通三条下ル大黒町39
営業時間:9:00~翌1:00
定休日:無休
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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▼200種類以上のパフェメニューのなかに、揚げ物パフェがある
▼「揚げ物の為、お時間が少々かかります」って、揚げたてを出すつもりだな!?
▼これが最強エビフライパフェである
▼箸じゃないと食べづらい
▼求肥を敷き、揚げ物の熱を抑えているようだ