「ガチャリ」とファミコン本体にカセットをさし込んで、ワクワクしながら電源オン! ところが画面は真っ黒け! もしくはサイケにバグってる〜ッ!! そんな時……誰もがやった行為が通称「フーフー」であろう。
カセット底面の端子部分に、復活の思いを込めた吐息を「フーッ」と吹きかける、ある意味シャーマン的な儀式である。そんなフーフーは日本だけのものかと思いきや……なんと海外のファミっ子たちもフーフーしていたことが判明したのだ!!
・イギリスとアメリカのファミっ子たちが協力
このたび、フーフー調査に協力してくたのはロケットニュース英語版のメンバー3人だ。結論としては「もちろんやってたよ!」であり、それぞれフーフーについての思い出まで語ってくれた。
ちなみに、実は “フーフーは故障の原因になるのでやってはイカン” と、今から5年前の2010年に任天堂が公式に発表しているのをご存知だろうか? もっと早く教えてくれよ……と思いつつも、やらないほうが良いらしい。覚えておこう。
しかしながら、伝統の儀式フーフーは制御不能な人間としての本能でもある。やめろと言われても、体が勝手に動いちゃうんだから仕方ない。
それはさておき、まずは動画撮影にも協力してくれたイギリス人男性のフィルさん(32)の証言から聞いてみよう。彼のフーフーは、まさしく「英国式」といった気品あるフーフーだったので、動画は絶対に必見だぞ!
フィル「フーフーしました! たまに必要がないときでもフーフーしてたよ。でもある日……。使い始めてから1年半しか経っていないNES(海外版ファミコン)が、急に壊れちゃったんだ。ちょうど私が11歳になる誕生日の前日だったので、めっちゃ悲しかった。
何時間もカセットと本体をフーフーしたけど、結局動いてくれなかった。でもね……なんと次の日、父がスーファミを買ってくれたんだ! だからハッピーエンドだね☆」
──めっちゃイイ話やん! ちなみにフィルさんによると、イギリスでは「フーフー」的な通称は存在しないらしい。あえて英語で言うなら「Blowing into the game cartridge」とのことだ。カッコイイので覚えておこう。
続いてはアメリカ人男性のケーシーさん(35)のフーフー証言。
ケーシー「たくさんやったな。自分で買ったカセットは、遊ばない時はいつも箱に戻したけど、アメリカならゲームソフトがレンタルできたから、借りたカセットが最初うまく動かなかった時はフーフーしてたね」
──らしい。なお、この後ケーシーさんは、“アメリカにおけるレンタルファミカセ事情” についてウルトラ熱心に解説してくれたのだが、かなりの文字量になってしまうため今回は割愛したい。どうやら、かなりのオタクだったようだ。
最後は紅一点のフランちゃん! フランという名前だけどフランスではなく英国(イギリス)だ。また、レディなので年齢はヒミツとのこと。
フラン「私もフーフーしてました! ゲームはいつも中古で買っていたので、家にあるのは古いカセットばかりでした。フーフーしても、うまく起動できないこともありましたね。でも私の場合はフーフーよりも、叩いて治すほうが効果的だった気がします^_^」
──キャワイイ! 海外の女の子もフーフーしてたという事実に少し萌え! 最後に出てきた “叩いて治す” がメチャクチャ気になるが、とにかくイギリスとアメリカのファミっ子たちは、みんなフーフーしていたもよう。その他の地域についても、今後も引き続き「世界のフーフー」として調査していきたい。
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
▼英国人フィルさんのジェントルマンなフーフーは必見!
▼なにこの優しいフーフー!
▼これが余裕のブリティッシュスタイル。カーックィ〜!
▼やーだーもぉ〜っ! ロマンティックぅ!
▼彼の紳士的なフーフーを頭に叩き入れてから、佐藤&羽鳥の日本式フーフーもお楽しみください