突然だが、あなたがバスに乗っているとき、もし目の前に “半ケツプリッ状態” の人が座っていたら、どう感じるだろうか? ……それを見てうれしいと思うか、逆に不快だと感じるか、もしくは特に何とも思わないかは人それぞれだろうが、とにかく、誰もが少なくとも一度はギョっとするに違いない。
そんな「半ケツプリッ効果」を見事に利用した広告が、今海外で秀逸だと話題になっているので、画像と合わせて紹介しよう。
・バスの車内にある広告
その広告は、アメリカ・シカゴのバスの車内にある。手がけたのは、広告代理店「FCB Chicago」だ。一体どんな広告なのかと言うと……。
バスのシートの後ろ側、乗客のちょうどお尻あたりのポジションに、「半ケツプリッ」の写真がドーン。そして「NO ONE WANTS TO SEE THIS(誰だってこんなの見たくない)」とのコピーが中央に載せられている。
「何じゃこれは!?」と思ってポスターに目を凝らすと……「あなたのお医者さん以外は、こんなの見たくありません」と続き、「結腸ガンは2番目に人の命を奪っているガンです。しかし、早期に発見すれば、最も治りやすいガンの一つでもあります。詳しくは『Merediths Miracles .org』まで」……。
そう、これは結腸ガンの危険性を周知させるためのキャンペーン広告なのだ。
・賞賛コメントが多数
この広告に対して、海外のネットユーザーは多くの賞賛コメントを書き込んでいるもよう。Twitter などネット上では「これは賢い」「秀逸な広告」「笑っちゃった」「素晴らしい出来映えね」などのコメントが数多く散見される。
・難点と思われるのは……
それにしても、「半ケツプリッ」の写真の効果は絶大。ポジションニングといい、お尻の出し具合といい、これ以上はないほどベストである。また、コピーには、「見たくないものでも、お医者さんは見てくれますから、検診を受けましょうね」というニュアンスが含まれているようだ。写真だけでなく、コピーも素晴らしいと言えるだろう。
ただ気になるのは、実際に自分がそのシートに座るとなると、ちょっと恥ずかしいことくらいだろうか……。
参照元:Twitter @MeredithMCCF、BoredPanda 、merediths-miracles.org(英語)
執筆:和才雄一郎