オッス! オラ佐藤!! 日本で一番多い名字の佐藤記者である。皆さんはお気づきだろうか? 名字が佐藤の人は薄々勘付いているかもしれないのだが、今年は佐藤がアツい! 佐藤イヤーの到来である。
そんななか面白法人カヤックがかなり変わった採用企画を、1週間限定で行った。その企画とは「佐藤採用」である! おお! これぞまさに私に「来い」と言わんばかりの採用企画ではないか! ということで、佐藤代表を自負する私が佐藤代表Tシャツを着て、佐藤採用に行ってきたぞ!! 当然即決で採用だろ!
・佐藤専用グッズ持参
実は今回、佐藤採用を受けるに当たり、株式会社ラナに協力を要請した。同社は最近「佐藤専用グッズ」の開発を進めていると聞いたからだ。そこで私は、佐藤の中の佐藤が着るにふさわしい「佐藤代表Tシャツ」を作ってもらったのである。
さらに佐藤専用ノートと佐藤専用ボールペンを持参。準備は完ぺきだ。佐藤で固めて面接に臨んだ。そんな私を迎えたのは、今回佐藤採用に携わった佐藤の面々だ。
・佐藤採用に携わった佐藤達
意匠部 佐藤ねじ氏
技術部 佐藤裕介氏
技術部 佐藤太紀氏
技術部 佐藤宗氏
技術部 佐藤基起氏
見るからに佐藤な面子である。この場で、「お~い! 佐藤~!」と呼べば、私を含めて6人が返事をするという、とっても鬱陶しい状況だ。そんななかで面接は行われた。私が佐藤代表Tシャツを着ていたため、自然と話は佐藤に集中した。
・面接の内容
佐藤裕介氏 「なぜ、佐藤代表と書かれたTシャツを着ているんですか?」
佐藤ねじ氏 「それは俺も気になった。なぜあなたが佐藤代表なんですか?」
佐藤英典 「なぜって、41年間佐藤をやってるからねえ、言わばベテランの佐藤ですよ。申し訳ないけど、このなかでは俺が一番長い佐藤じゃないかな。そういう意味では佐藤の先輩だよ、40年もやってたら、代表の座に就くのは妥当かなと」
佐藤太紀氏 「自分が佐藤代表にふさわしいと思う理由は、何かほかにありますか?」
佐藤宗氏 「よほど、自分の佐藤に自信を持っておられるように思えるんですが?」
佐藤英典 「さっきも言ったけど、40年以上佐藤やってると、みんな気軽に「佐藤!」って呼んでくれるんだよね。まあ、自分で言うのもナンだけど、このなかで俺が一番佐藤してるかなって思ってる。そう思うでしょ?」
佐藤基起氏 「私はそう思わないんですけど……。もうひとつお尋ねしますが、もし自分が「佐藤」じゃなかったら、どんな人生を歩んでいたと思いますか?」
佐藤英典 「いや、あり得ないでしょ(笑)。俺と佐藤はひとつでしょ。佐藤が俺で、俺が佐藤ですよ。佐藤以外の人生(笑)、笑っちゃうよね。考えられないっていうか、考えられない(爆笑)」
面接官佐藤一同 「……」
・合格を確信!
こうして、約30分間の面接は終了。私は確信した。これほどまでに強烈な佐藤を訴えた人物は、私以外にいないはずだ。これほどまでに自信を持って、佐藤を生きる佐藤は、私しかいないはずであると。そして採用間違いなし! そう信じた。ところが!?
・佐藤以前の問題
即日連絡が来て、「今回は見送らせて頂きたいと思います」とのことだった。「なぜですか! 俺以上の佐藤がほかに居ますか?」と尋ねると、「佐藤以前に社会人としていかがなものかなと……」との回答だった。たしかに面接であることを忘れ、アツく佐藤の主張をしてしまった……。
という訳で佐藤採用合格とは至らなかったのだが、佐藤の生き様をアツく訴えることはできたと思う。また佐藤採用の機会があれば、原点に立ち返って、佐藤して行きたいと思う。
取材協力:面白法人カヤック、株式会社ラナ
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24.
▼面白法人カヤックが1週間限定で、佐藤採用を募っていた。そこに私(佐藤)も応募!
▼佐藤専用ノート・ボールペンを持参して、佐藤採用の面接に
▼本来Tシャツのデザインは、「佐藤専用」なのだが、気合を見せるため特別に「佐藤代表」Tシャツを作ってもらった
▼面接官は当然全員佐藤。佐藤ねじ氏
▼佐藤裕介氏
▼佐藤太紀氏
▼佐藤宗氏
▼佐藤基起氏
▼そして私、佐藤英典である。この面接に関わる全員が佐藤
▼佐藤裕介氏「なぜ、佐藤代表と書かれたTシャツを着ているんですか?」
▼佐藤英典「なぜって、41年間佐藤をやってるからねえ、言わばベテランの佐藤ですよ。代表は妥当かなと」
▼佐藤太紀氏 「自分が佐藤代表にふさわしいと思う理由は、何かほかにありますか?」
▼佐藤英典「このなかで俺が一番佐藤してるかなって思ってる。そう思うでしょ?」
▼佐藤基起氏「もし自分が「佐藤」じゃなかったら、どんな人生を歩んでいたと思いますか?」
▼佐藤英典「いや、あり得ないでしょ(笑)。俺と佐藤はひとつでしょ。佐藤が俺で、俺が佐藤ですよ」
▼佐藤一同「……」
▼佐藤英典「オッシ! いかんなく佐藤を見せ付けてやった!! 合格間違いなしやで!」
▼しかし佐藤以前に社会人としてなっていないという理由で不採用……