日々、目まぐるしい勢いで進化を遂げるラーメン。定番の味も美味しいが、魚介系・豚骨系・ポタージュ系……などなど、今日も日本のどこかで “進化系ラーメン” が産声を上げているに違いない。
今回は、そんな進化系ラーメンの中でも「その手があったか!」と思わずにはいられない、新感覚ラーメン店を発見してしまったのでご紹介したい……。主役は羊! 子羊!! そう、なぜか今までラーメンとは巡りあわなかった「ラム骨」を使った一品なのだ。
・ラム骨を使った一杯
まず、ラムとは生後12か月以内の子羊のこと。フレンチやイタリアン、中華料理やアラブ料理など、世界中で頻繁(ひんぱん)に利用される食材である。日本では牛・豚・鶏などと比べると口にする機会は少ないが、ジンギスカンなど羊料理はそれなりに広く愛されている。
とんこつ・鶏ガラ・魚介などの定番はもちろん、牛骨・貝・えび・カニ……などのスープまで登場していることを考えれば、「なんで今まで羊がなかったんや!」と思わずにはいられない、盲点食材といえるだろう。
・ラーメンとつけ麺を注文
『メンショー トーキョー』は、新宿二丁目のつけ麺店『GACHI』などを経営する「麺庄株式会社」が経営するラーメン店で、5店あるグループ店はそれぞれウマいと評判である。しかも『メンショー トーキョー』は “自家製麺” だというから、期待値はグングン上昇してしまう。
伺ったのは日曜日の昼過ぎであったが、5分ほど待って入店出来た。ただし食べ終えて店を出たときは10人弱が並んでいたから、タイミングが良かったのかもしれない。筆者が注文したのは、「ラム骨塩味の全部のせつけ麺(1080円)」と「ラム骨と煮干しのしょう油味全部のせラーメン(1050円)」の2品である。
・食べてみると……
まずはつけ麺から食べてみることに。自家製極太麺はツヤツヤしてていかにもウマそう! スープにくぐらせ口に運ぶと……!「え、カレー?」からのラムがガツンとやってキタ!! 効いてるなラム骨! 羊の風味はかなり強めで、カレーの風味と相まってウマい! これは強烈や!
続いて食べたラーメンのスープもかなり強烈。インパクト大のラムスープに、同じくらい強めの煮干しのスープが口の中で旨味合戦を繰り広げる。プツプツと弾ける中細麺との相性もバッチリで、つけ麺と同じく濃いィ~~仕上がりとなっていた。
・羊が苦手な人にはオススメしない
低温調理されたラムチャーシューもしっとりと柔らかく、「久々にパンチ力ある一杯に出会ったな!」という気分である。ただし、筆者は羊が大好物なので「クセになりそう☆」と思ったが、ラム骨の風味は逃げも隠れもしていないので、羊が苦手な人にはオススメしない。
とにもかくにも、新感覚ラーメンであることに間違いなく、オリジナリティあふれる一杯であった。おそらくこの店でしか食べられないから、気になる人はぜひチェックしてほしい。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 メンショー トーキョー
住所 東京都文京区春日1-15-9
時間 11:00~15:00 / 17:00~23:00
休日 火曜日
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼後楽園のメンショー トーキョーだ。
▼ほぼ全品ラム骨が使用されている。
▼塩風味のつけ麺・全部のせ。
▼粘度の高いスープ。
▼自家製の極太麺。
▼カレーとラムの風味が相まってウマい!
▼スープ割りもあるぞ。
▼ラム骨と煮干しのしょう油味ラーメン・全部のせ。
▼弾ける麺がウマい! おそらくここでしか食べられないから、気になる人はぜひ試してくれよな!!