バンドの中で低音域を担当する縁の下の力持ち的ポジションであるベース。グループの顔であるヴォーカル、花形であるギター、演奏姿がダイナミックでかっこいいドラム……それに比べて「ベースって何やってるの? あれって必要?」と思ってる方も多いんじゃなかろうか。
私(中澤)が高校生の時は、“本来はギタリストなんだけど、すでにバンドにはギタリストがいて、バンドに入りたいがためにベースを手に取った” という人が多かった。バンドの楽器の中で、一番重要な役割を持つと言っても過言ではないベースは、意外と報われないポジションである。
そんなベースで、楽器自体の用途を超越したプレイを繰り広げ、もはやベースではないレベルになっている映像が話題になっている。
・Daft Punkの「Get Lucky」を演奏
映像は、白人の男性がベース1本でソロプレイを繰り広げる内容だ。演奏している曲はDaft Punkの『Get Lucky』。Daft Punkとは、打ち込みやエフェクトを多用するテクノミュージックの大御所で、この曲は一時クラブで大ヒットしたダンサブルなナンバーだ。
・ガチでベース一本でやってる
ベースソロと言えば、通常は何かバックにリズムやギターのコード等の演奏があって、それに乗る形になるが、この男性は、ベース1本でこの曲に入っている音すべてを表現している。正直、バックの演奏に乗ってソロを弾くのさえも珍しい楽器なため、この演奏法でちゃんと曲に聞こえるだけでも驚異だ。一つひとつのテクニックのクオリティも高い。
・ベースってこんな楽器じゃないはず
映像をずっと見てると、意外と簡単にできそうな気になってくるが、“バンドの低音域を単音で支える” というベース本来の楽器の用途を完全に超越していることを忘れてはいけない。この映像を見る前、「ベースって何やってるの?」という状態だったあなたは、これを見たら、さらにベースが何なのかよく分からなくなることだろう。
▼ベーシストを目指すよいこは真似しちゃダメだぞ!
▼原曲の『Get Lucky』はこちら