理想のイヤホンとの出会いに飢えた、イヤホン難民に送る「ベストイヤホンを探す旅」。以前の記事で、ワイヤレススポーツヘッドホン『QY7』を紹介した。この製品は2699円という低価格にもかかわらず、パーツが充実しており使い勝手も非常に良い優れものだ。
とりあえず私(佐藤)は、この製品に落ち着いているのだが、かねてから高評価の製品の新モデルが発売されたことが判明。それはフィリップスのSHE9700シリーズの最新機種である! このシリーズは3000円代で高音質を実現しているとして、人気を集めている。新モデル「SHE9720」の実力やいかに!?
・出かけるときはワイヤレス
実は私(佐藤)は出かけるときにQY7を使用し、記事を執筆するときなどはSHE9710を使用している。理由は簡単、ワイヤレスイヤホンは充電を気にしなければいけないので、出かけるとき以外はワイヤレスを使用しないようにしているのだ。
・前機種もかなり優秀
SHE9710はアマゾンでも高評価を得ており、2980円という低価格なのに、非常にクリアな音質を実現している。「ターボバス孔構造」を採用しており、豊かな低音と鮮明な高音が魅力的だ。イヤーチップも外れにくいので、かなり気に入っている。
・豊かさを増した低音
その後継機種ということで、発売前から音楽マニアの間では話題になっていたSHE9720(3900円)。実際に購入して、早速使用してみた。新機種もターボバス孔構造を採用しているようだ。そして音質をたしかめてみると、前機種にも増して豊かな低音を楽しむことができる。
・ライブ音源は相当気持ちイイ!
クリアな高音域も継承しており、音の鮮明さに磨きがかかっているようだ。ただ、まだ使い始めたばかりなので、イヤホンが馴染んでおらず、高音がかなりきつく感じられる。ちょっと耳に痛い印象があるのだが、空間的な広がりが感じられる音。たとえばライブ音源を聞いてみると、オーディエンスの歓声や拍手が非常にクリアで、ダイナミックなライブの様子が手に取るようにわかる。これは聞いていて気持ちがイイ!
・耳の奥まで音が届くようだ
そして、装着感がアップしている点にも注目したい。人間工学に基づいて設計されたという角度付きパイプが、耳により深くフィットするようになっている。しかも着け心地はかなり自然だ。耳の奥までダイレクトに音が届く印象を受ける。
これはイヤホン難民にとって、安息の地になり得る逸品。価格を考慮すると、コストパフォーマンス超高めの優良製品ではないだろうか。とにかくこれで一度ライブ音源を聞いてみて欲しい。おお! と声が出るぞ。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼2015年9月下旬に販売が開始された、フィリップスのイヤホン(正式にはインイヤーヘッドフォン)「SHE9720」3900円
▼ケース、イヤーキャップ(L・M・Sサイズ)、ケーブルキーパーがセットになっている
▼角度付きでぴったりと耳にフィット
▼ずれない、ぶれない。着け心地はかなりイイ