歌手が不在なので、代役で国家斉唱をお願いします! そう言われて引き受けることのできる人は、どれほどいるだろう。たとえ歌唱力に自信があったとしても、ほとんどの人が断るに違いない。それもそのはず、他人の前で歌うことに加えて失敗が許されない重圧は、とても耐えられないからだ。
ところが、アメリカのバスケの試合「ウエストバージニア大学 vs カンザス大学」では、そんな状況を引き受けた警備員がいた。しかも超美声で皆をウットリさせたというのだから驚かずにはいられないぞ!
・歌手の代役に警備員が抜擢される
この試合の日は猛吹雪。国家斉唱するはずの歌手が足止めを食らい、どうしても予定時刻に間に合わない状況になってしまったそうだ。そんな中、ウエストバージニア大学の警備員として勤務しているカールトン・スミスさんに白羽の矢が立った。
アメリカらしい対応だが、動画「Carlton Smith Sings the National Anthem」で確認できるように、コートの上に立っている彼はどこからどう見ても警備員である。しかし、だがしかし!
・鳥肌レベルの美声
会場が静まり返って彼が歌い始めると……め、めちゃくちゃうまい! もはやプロ顔負けレベルで、瞳を閉じて聴いたら本物の歌手だと言われても信じてしまう歌声を披露するではないか! 思わずウットリするほどで、会場は大歓声に包まれているぞ。
・オーディション番組に出場したほどの実力者
それにしても、なぜ警備員が代役を務めたのだろう。そう思う人もいるだろうが、実をいうと彼はオーディション番組『アメリカン・アイドル』に出演したことのある実力者だという。要は彼の美声を知っている人は多くいたワケだ。
おそらく足止めを食らった歌手も、彼の見事なピンチヒッターぶりにホッと胸を撫で下ろしたことだろう。この度、急な大役を見事にこなしたカールトン・スミスさん。どうやら彼が守ったのは、会場の安全だけではなかったようだ。