人生はツラいことや悲しいことで満ちている。独りで真っ黒な河を眺めたり、星を見上げたり……なんて夜もある。けれども、そんな孤独な私たちの心に明かりを灯してくれるのが、そう、TVゲームだ。なあ、全てのゲーム野郎ども。ゲームって最高だよな!
ということで今回は、ネット界最大ゲームフォーラムの1つ『NeoGAF』が発表した「2015年で “最も素晴らしかったゲーム作品” トップ10」をご紹介しよう。ストイックなゲーマーたちの投票によって決められた熱いランキング。一体、どんな作品が入っているのだろう!?
【2015年の “最も素晴らしかったゲーム作品” トップ10】
2015年12月21日〜2016年1月23日に行われた投票を元に、本ランキングは作成された。投票に参加した NeoGAF ユーザーらは、「2015年に発売したタイトル」を10個まで挙げ、順位を付けて投稿。
順位によって割り振られるポイントは変化し、ランキングに反映されるそうだ。また各ユーザーのコメントも必ず求められており、短すぎると不適合と見なされたという。そんなランキングは以下の通りだ!
第1位:『Bloodborne(ブラッドボーン)』(2729ポイント)
日本のゲームソフト制作会社「フロム・ソフトウェア」が手がけた PlayStation 4用アクションRPG。ソウルシリーズでお馴染みの、暗くて怖く、時に美しいゴス的悪夢の世界を、不気味な敵を倒しながら進んでいく。慣れないうちは操作も難しく、難易度は高めだが、多くのゲーマーを惹き付けて堂々の1位に選ばれた!
『Bloodborne』含め、ソウルシリーズを手がけた宮崎英高さんは海外でも有名!! ゲーマーの間では “Miyazaki(宮崎)” といえば “Hayao(駿)” か “Hidetaka(英高)” だと言われているほどなんだとか。
NeoGAF 投票者の声:「これまでで最も素晴らしく、やりがいのある名作ゲームの1つ。病み付きになってやめられず、四六時中ゲームのことを考えてしまう」
「今回初めてソウルシリーズをプレイしてみた。その難易度の高さは、叫びたくなるほどだったけれど、やる価値は大有りだ。ボスを倒すと、自分が神になったような気がするほどの高揚感を感じた。雰囲気も、ステージデザインも最高に素晴らしい」
第2位:『ウィッチャー3 ワイルドハント』(2460ポイント)
ポーランドのゲーム会社「CD Projekt RED」によって開発された、ファンタジー小説『魔法剣士ゲラルト』を原作としたアクションRPG 。シリーズ最新作の主人公で、魔物退治のエキスパート “ウィッチャー” であるゲラルトが、いつ何時も冷静で渋くてカッコいい。
ストーリーに多大な影響を与える決断を迫られる場面も多く、プレイヤーも落ち着いた気持ちで作品と向き合わなければならない。ちなみに主人公のゲラルトのヒゲと髪が伸びるので、見た目を変えることが地味に楽しかったりする。
2011年には、当時のポーランドのドナルド・トゥスク首相より、米バラク・オバマ大統領に本シリーズの2作目がプレゼントされたことでも話題を呼んだ。
NeoGAF 投票者の声:「ゲーム史に残る大作だ。巨大で、広大なオープンワールド、素晴らしいストーリー、心に残るキャラクター。サイドクエストも、全く疎かにされていなかった! ここまで色々な要素が完璧に組みあわさった上で、キャラも立っているゲームが他にあっただろうか。いや、ない。最高のウェスタンRPG作品だ」
第3位:『Metal Gear Solid V: The Phantom Pain(メタルギアソリッドV ファントムペイン)』(1786ポイント)
もちろんランクインした、我らが『メタルギア』シリーズ8作目! コナミから発売されたステルスアクションゲームの金字塔である!! シリーズ初のオープンワールドに、D-Dog やクワイエットなどの魅力的なキャラクターと協力出来るバディシステムに胸躍らせたファンも多かったようだ。
しかし開発者の小島秀夫さんがコナミとの確執の末、退社したことには、世界中から驚きの声が続出し、一連のコナミの態度にも非難が集中。NeoGAF の「2015年の残念ランキング」でも、“コナミ” がブッチギリの1位に選ばれているのだった。
NeoGAF 投票者の声:「2015年の9月と10月を費やして、計270時間以上プレイした。この作品を通じて様々な難しい状況に、独創的で自由な方法で立ち向かうことが出来た。大風呂敷を広げすぎた傾向、ストーリーや FOB にはガッカリしたけれど、こんなにも自由で開かれたステルスゲームはまさに夢のようだった。近年でも最高の1作だ」
第4位:『Rocket League(ロケットリーグ)』(1237ポイント)
空飛ぶ車で大きなボールに体当たりしあって、相手のゴールに決める「レーシングサッカーゲーム」! 奇抜な設定とカスタマイズ可能なクールな車体、オンライン対戦でもオフライン対戦でも楽しめることから、4位にランクイン!! 日本でもジワジワと人気が上がりつつあるとの噂。
NeoGAF 投票者の声:「実に画期的なゲームだ。車の運転方法をマスターするには時間がかかるし、チームとの協力方法も学ばなければならない。初めは面白くないかもしれないけれど、一度シックリくると、最高の喜びを体感することが出来る」
第5位:『Life is Strange(ライフ イズ ストレンジ)』(1030ポイント)
プレイヤーの選択によって物語の内容が変化するアドベンチャーゲーム。時間を巻き戻す力を手に入れた女子高生が、ある少女の失踪事件に迫るストーリーだ。時間を戻すタイミングによっては、物語が良い方にも悪い方にも転んでいくという。日本語版は、2016年3月3日にスクウェア・エニックスより発売が予定されている。
NeoGAF 投票者の声:「何かを殺すだけでなく、それ以上の体験をさせてくれるゲームが好きだ。作品のちゃんとしたストーリーや、楽しさ、質の高さのみならず、普通の10代の女の子を描いた素晴らしさも評価されるべきだろう。ゲームだって一種のアートであることが証明されたはず」
第6位:『Splatoon(スプラトゥーン)』(997ポイント)
人間の姿に変身するイカが主人公の Wii U用ゲーム『Splatoon(スプラトゥーン)』! インクを撃ちまくって陣地を取り合う三人称視点のシューティングだ。性別、年齢、ゲームスキルなどに関係なく多くの人々を虜(とりこ)にする本作品は、国を超えても愛されている。
佐賀県とコラボしたり、2016年1月30日からカラオケでシオカラーズの楽曲が歌えるようになるなど、まだまだ勢力を拡大中。ちなみに、このゲームをプレイすると、スーパーで見かけるイカなんかも愛しく感じるようになるぞ!!
NeoGAF 投票者の声:「ものすごく楽しいだけでなく、これほどまでの爽快感と素晴らしいゲームデザインを備えた作品には、長いことお目にかかっていなかった。とてもユニークで、他に類を見ないオンラインマルチプレイを楽しむことが出来る」
第7位:『Fallout4(フォールアウト4)』(832ポイント)
米ゲーム会社「ベセスダ・ソフトワークス」による、核戦争後の世界を描いた大人気ゲームシリーズ『Fallout』! ボストンが舞台で、なんだか爽やかな青空が印象的な『Fallout4』だが、発売日には海外の “えっちいサイト” のアクセス数が激減したことでも話題となった。そう、みんな本作品をプレイするのに忙しくて、“えっちい画像や動画” を見る暇がなかったからだという!!
NeoGAF 投票者の声:「今年は良いゲーム作品がたくさんあったけれど、“Fallout 4” はやはり良かった。探査、発見、その他の細々としたことなどを作らせたら、ベセスダの右に出る会社はないだろう。新しいライターを加えた方がいいかもしれないが、世界滅亡後の、懐かしくもあり未来的でもあるボストンを舞台にしたこの作品はやはり最高だった」
第8位:『Undertale(アンダーテイル)』(791ポイント)
“誰も殺さなくてもいい RPG ” として発表された『Undertale(アンダーテイル)』。海外のクラウド・ファンディングサイト「Kickstarter 」で出資が募られ、目標金額を大きく上回ってリリースへとこぎ着けた。
2016年1月現在は、英語で PC版、Mac 版と出ているが、今後日本語版のローカライズも予定されているそうだ。独特な戦闘スタイル、複雑な世界観やキャラクターも魅力的で、音楽もとても素敵。
プレイヤーからは、本作は『マザー』シリーズを彷彿(ほうふつ)とさせるとの声も集まっているようだ。
NeoGAF 投票者の声:「今年1番のお気に入りで、最も心に突き刺さった作品。大笑いもしたし、悲しみにドップリと漬かることもあった。話を進めていくうちに、キャラクターへの愛着心も強くなっていった。これまでプレイしたどの作品よりも、変わっていて、独創的で、天才的で、怖くて、素晴らしかった。“とにかく、プレイしてみて” と言いたい」
第9位:『Until Dawn – 惨劇の山荘』(698ポイント)
山奥深くの雪山ロッジが舞台のホラーゲーム。何者かに襲われ窮地に陥った若い男女がケンカをしたり、協力し合ったりして “夜明け” まで、なんとか生き延びようと奮闘する。中でも面白いのが、どう行動するかでエンディングが大きく変わってくる「バタフライ・エフェクト」のシステムだ。「あの時、あっちの行動をとっていれば!」と悔やむことも多く、何ターンでもゲームが楽しめるぞ!
しかし日本語版では “大事な場面” で規制が入り、画面が暗転してしまうため、多くの日本人ゲーマーの怒りを買っているとのこと。
NeoGAF 投票者の声:「今年、もっとも驚かせてくれたゲーム作品。2ターン終了したけれど、まだまだプレイするつもりだ。キャラクターの描き分けも素晴らしく、プレイし終わる頃にはお気に入りのキャラクターが出来ているはずだ。ストーリーもよく作られていて、演技も上手。本物の感情や人間関係が描かれていた」
第10位:『スーパーマリオメーカー』(679ポイント)
ご存じ『スーパーマリオ』のステージを作って遊べる、とっても画期的な Wii U作品が10位にランクイン! 海外でも “鬼ムズ” やヘンテコなステージがどんどん発表されているみたいだぞ!! 君はもう試したかな?
NeoGAF 投票者の声:「 マリオ30周年をお祝いする上で、この作品は完璧だった。“ステージ” を通じて、みんなでマリオへの愛を分かち合い、“こんなステージがいいな” と自分たちのアイディアを表現することが出来た。また実際にステージを作ってみて、マリオスタッフの苦労が分かった」
──さて、「2015年の “最も素晴らしかったゲーム作品” トップ10」はここまで! ちなみに第11位〜第20位は、以下の作品が選ばれているぞ!!
第11位:『ゼノブレイドクロス』(650ポイント)
第12位:『Ori and the Blind Forest(オリとくらやみの森)』(598ポイント)
第13位:『バットマン:アーカム・ナイト』(531ポイント)
第14位:『Tales from the Borderlands(テイルズ・フロム・ザ・ボーダーランズ)』(447ポイント)
第15位:『Pillars of Eternity(ピラーズ・オブ・エタニティ)』(383ポイント)
第16位:『Rise of the Tomb Raider(ライズ・オブ・ザ・トゥームレイダー)』(326ポイント)
第17位:『モンスターハンター4G』(302ポイント)
第18位:『Destiny 降り立ちし邪神』(283ポイント)
第19位:『Dying Light(ダイイングライト)』(262ポイント)
第20位:『ヨッシー ウールワールド』(258ポイント)
今回上げたランキングの中に、あなたが血肉を注ぎ、時間を費やし、寝食忘れて没頭したゲーム作品は入っていただろうか? 私(筆者)は、本ランキングのダークホース『Undertale(アンダーテイル)』を買ってしまい、ハマり始めている次第だ。あああ、こんなことしている場合ではない! 早く、早くゲームの世界に戻らなければ!!
参照元:NeoGAF、Tech Insider(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.
▼第1位:『Bloodborne(ブラッドボーン)』
▼第2位:『ウィッチャー3 ワイルドハント』
▼第3位:『Metal Gear Solid V: The Phantom Pain(メタルギアソリッドV ファントムペイン)』
▼第4位:『Rocket League(ロケットリーグ)』
▼第5位:『Life is Strange(ライフ イズ ストレンジ)』
▼第6位:『Splatoon(スプラトゥーン)』
▼第7位:『Fallout4(フォールアウト4)』
▼第8位:『Undertale(アンダーテイル)』
▼第9位:『Until Dawn – 惨劇の山荘』
▼第10位:『スーパーマリオメーカー』
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