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皆さんは覚えているだろうか? 2016年夏に世界的に流行したゲーム「ポケモンGO」のことを。ゲームがリリースされた当初は、誰もがゲームを起動したスマホを片手に街を歩き、歩きスマホが問題視されていた。また夜間に出歩く未成年が急増し、各地で補導される事態となっていた。

いまやあのブームさえ懐かしく感じるのだが、人はなぜポケモンGOに熱狂し、そしてポケモンGOをやめていったのだろうか? いまだにアツくプレイし、「まだやってるの?」と言われると怒る人もいるようなのだが、急速なポケモンGO離れの理由について迫ってみたいと思う。

・モンスターを集めるだけのゲーム

ポケモンGOを忘れてしまったという人のために、ゲームの内容を改めてお伝えしておこう。ポケモンGOとは、位置情報をもとにして、出現するモンスターを捕獲するゲームである。それ以上でもそれ以下でもない。そこそこモンスターを集めると、目的を見失うのが特徴のゲームである。

・そこまでしてやること?

さて、ポケモンGO熱が急速に冷め、今では外出時に起動さえしなくなったという人の話を聞いた。実は私(佐藤)もそのひとりだ。

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私がやらなくなった理由は、「そこまでしてやることか?」と思ったからだ。熱中していた頃は、どこに行くのにもスマホを片手に、ゲームを起動していた。だが、いわゆるモンスターの巣と呼ばれる、レアモンスターが出現するポイントに行かない限り、欲しいモンスターはゲットできない。そんなことのためだけに、用もない場所に行く気がなくなったのだ。そこまでしてやるべきか? と自分に問うた時、答えは秒速で「NO」だった。

・立ち止まらなければいけない

次に、そこまでゲームにハマっていなかった中澤がやらなくなった理由だ。

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中澤はスマホの画面を見ながら歩くのが苦手で、モンスターが出現する度に立ち止まらなくてはいけなかったという。そうなると移動効率は非常に悪く、気が散って仕方がないそうだ。そもそもポケモンGOをやるのには、不向きだったのかもしれない。

・面倒くさい

そして課金して興奮していたはずのYoshioも、やらなくなったという。理由は単純明快なものだった。

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「面倒くさい」、これ以上シンプルな理由はほかにないだろう。たしかに面倒くさい。いちいちゲームを起動しながら歩き回るのは面倒くさい。家でできることがないから、用もないのに出かけなければならない。それが面倒くさいのだ。

・課金してむなしくなった

最後に、地道にゲームを楽しんでいたGO羽鳥。彼もまた課金勢だったはずなのだが……。

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「課金してレベルを上げたらむなしくなった」という。そうだろう、今まで地道にやってたはずなのに、お金の力でその努力が無意味になってしまったのだから。それだけではなく、「弱いモンスターに何回もモンスターボールを投げた挙句、逃げられるとしらける」、ほかにも「ゲームの音量を調整できない」などなど、細かい点まで気になるようになってしまったようだ。

・2016年末までもつのか?

理由はさまざまだが、ゲームがリリースされた当時の興奮を持続している人は随分減ってきている。「ポケモンGO」という言葉に、懐かしさを感じるのもムリはないことだ。2016年末まで、どれだけアクティブなプレイヤーが残っているのか、気になるところである……。「まだやってるの?」と言っただけで怒る人も、いずれゲームのことを忘れることになるのだろうか?

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24