円安の影響もあって訪日外国人の数が急増し、2020年に開催される東京五輪には、さらに多くの観光客が渡日することが見込まれている。
「郷に入っては郷に従え」とのことわざ通り、外国へ行ったら、その国の習慣や文化に従うべきである。そして、複数の海外メディアが、「外国人旅行者が、日本に来る前に知っておきたかったこと」を挙げているので、いくつか紹介することにしたい。我々が当たり前に思っていることも、やはり、外国人にとっては物珍しかったりするようだ。
1.チップをあげなくてよい
国によっては施されたサービスに対して、心づけとして10~15パーセントのチップを置く習慣がある。日本ではチップの習慣はないが、世界最高峰といっても過言ではない、クオリティの高いサービスを経験した外国人観光客は、チップを置いて行きたくなるようだ。
アメリカ生活が長かった筆者も、日本のかゆい所に手が届くキメ細やかなサービスに、いまだに恐縮してしまうぐらいだ。
2.クレジットカードで現金を引き出せない!
外国で発行されたクレジットカードでは、日本のATMマシーンで、現金を引き出せない場合が多いとのこと。
そういえば、筆者のアメリカ人の友人が日本に来た時も、デビットカードでもクレジットカードでもATMで現金が下ろせず、筆者が立て替えて米ドルで返してもらったことがある。しかし、イギリス人の友達は、英国発行のデビットカードを使ってコンビニのATMで現金を引き出せたので、国やカードの種類によりけりなのかもしれない。
3.英語表記の場所が少ない
駅などは英語で表記されているが、建物や通りの名前は日本語でしか表記されていないことも多く、場所を探している時に迷子になってしまうことが多いらしい。よって、スマホのナビを使えるようにしておいたり、細かな住所や地名が乗っている地図を用意していくようアドバイスされている。
4.それほど物価が高くない
なぜか、「日本は物価が高い」との都市伝説が外国では定着しているようで、実際に日本に来たら、「意外と物が安い!」と嬉しい驚きを感じる外国人が多い模様。東京の物価は少し割り高だか、確かにアメリカの都市部やオーストラリア、イギリスなどに比べたら全然安いと思う。
5.現金を多目に用意しておくべき!
2番の「クレジットカードで現金を引き出せない!」に続き、外国人観光客が困ることが、クレジットカードが使えない場所が多いことだ。欧米諸国では、1ドルの物を買うのにでもカードで支払うこともあり、現金を持ち歩かない人が多い。
旅行先で思うようにお金を使えないと、存分に滞在を楽しめないので、海外メディアが現金を多目に用意しておくよう勧めている。
6.タトゥーを嫌がられる
昔ほどではないにしても、いまだに日本では「刺青=ヤクザ」のイメージが強いため、タトゥーがある人は温泉などに入れないことも多い。海外では、タトゥーはファッションの一部として考えられているので、まさか、「タトゥーを入れているから問題になる」とは思っていない人が多いようだ。
最後に、日本に来た筆者の外国人の友達が、とにかく驚くのがトイレである。「どこのトイレに入っても、ビデ付きのハイテク仕様なのがスゴい!」と感動していて、全員が「トイレを持って帰りたい」と言っていた。
日本は安全で清潔、電車の時間も正確で食べ物も最高に美味しいし、これからも多くの外国人観光客に、日本の素晴らしさを知ってもらいたいと思う。
参照元:METRO、World Nomads、THE GOLDEN DIAMONDS(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Rocketnews24.