スポーツの試合では、審判の判定が絶対だ。不満があっても選手が異議を唱えることは許されず。仮に審判が間違っていたとしても、グッとこらえてプレーで返すというのが大人というものだろう。
だが、大人の対応どころか、ベトナムでサッカー史に残るとんでもない事件が発生。判定に納得できない選手たちは試合放棄し、さらに「お尻PK」に「でんぐり返し」と、完全に無気力となってしまった。
・ベトナムリーグで起きた珍事
2017年2月19日、タンフォー・ホーチミンFC(赤)vs ドンタム・ロンアンFC(白)の試合で事件は起きた。2−2で迎えた後半34分、ペナルティエリア内の交錯でPKの判定が下されるとロンアンFCの選手たちは猛抗議。しかし、覆ることなく試合は再開された。
同点で残り時間は約10分。もし決められたとしても、逆転する可能性はある。それだけにロンアンFCは気持ちを切り替え、次のプレーに備えなければいけなかったのだが……ここで珍事発生!
・判定に納得できず試合放棄
なんとゴールを守るべきキーパーが相手に背を向ける「お尻PK」で試合を放棄。さらにはロンアンFCの選手全員はピッチに棒立ちしたまま失点を重ね、キーパーは「でんぐり返し」をするなど、無気力なまま試合を終わらせてしまったのだ。
・残念な事件
結果、試合は5−2で終了。詳細は動画で確認して欲しいが、なんとも後味の悪い試合となったのは言うまでもない。どんな理由があったにせよ、試合を投げることは許されず。スタジアムまで駆けつけたファンは心を痛めたことだろう。ベトナムリーグはペナルティを科す方針とのことだが、成長著しいベトナムサッカーだけに残念な事件だ。