1979年に公開された映画『エイリアン』でメガホンを取り、一躍ハリウッドの寵児となったリドリー・スコット監督は、それ以来『エイリアン』シリーズを製作し続けている。
そのシリーズ最新作『エイリアン:コヴェナント』の予告編が、マジでガクブルものだと話題を呼んでいるので紹介したい。そして、連続殺人鬼から登場人物が逃げ惑うホラー映画のような展開に、「シリーズの方向性が変わった!?」とも言われているのだ!
・『エイリアン:コヴェナント』ってどんな映画!?
『エイリアン:コヴェナント』は、2012年に公開された映画『プロメテウス』の続編となる。本作は、人類の植民地を探していた宇宙船コヴェナント号の乗組員が楽園のような惑星を発見するが、その惑星はエイリアンが巣くう危険な世界だった……という設定。
そして彼らは、前作に登場したブロメテウス号で同惑星の調査に同行し、ただ一人生き残ったアンドロイドのデヴィッドと遭遇。こうして、エイリアンと死闘を繰り広げる乗組員のサバイバルが、アクションてんこ盛りで綴られる超大作だ。
・ありがちなホラー映画を彷彿とさせる予告編
さて、肝心の予告編はコヴェナント号の一行が、穀物が育つ新惑星に到着するシーンからスタート。人類の移住先を見つけたかに思った彼らだったが、乗組員の一人がエイリアンの卵を発見して餌食に! その後は、エイリアンから逃げ惑う乗組員達の死闘が、ジェットコースター並みのスピード感あふれる映像で描かれる。
しかし、予告編を見ていると今までの『エイリアン』シリーズとは違い、なんだか連続殺人鬼に登場人物が殺されまくるだけのホラー映画のように見えなくもない……。
・『エイリアン』シリーズの方向性が変わった!?
通常のホラー映画とは違い、エイリアンのCGに豪華なセット、壮大なアクションシーンが盛り沢山でスケールは圧倒的に大きい。だが、惑星に送り込まれた乗組員がエイリアンに惨殺されるだけでは、ありがちなホラー映画の筋書きと変わらなくなってしまう。
その点を指摘する海外メディアや、ネットユーザーも多数いるようだ。オリジナルの『エイリアン』に登場したシガニー・ウィーバー演じるリプリーのような強烈なキャラクターなくしては、SFスプラッタに成り下がってしまうのでは……との批評も見受けられた。
あまり内容を知らずに『プロメテウス』を劇場に見に行った時に、筆者は『エイリアン』のリメイクかと思ってしまった。それほどオリジナルと内容が酷似していたのでリメイクではないと知って驚いたのだが、エイリアン映画はついCGなどに頼りすぎて内容が薄くなり、ストーリーにオリジナル性を持たせるのが難しいジャンルなのかもしれない。
参照元:YouTube、COLLIDER(英語)
執筆:Nekolas