野球の試合に華を添える始球式。それは日本だけでなくアメリカでも行われ、向こうでは「ファーストピッチセレモニー」と呼ばれている。もしノーバンでキャッチャーミットまで届こうものなら拍手喝采。スタジアムも一気に盛り上がる。

そんな始球式に、元なでしこジャパンのFW川澄奈穂美選手(シアトル・レインFC)が登場。なんとメジャーリーグの大舞台にもかかわらず、ほぼノーバンという見事なピッチングを披露した。

・ほぼノーバン

川澄選手が大役を任されたのは、2017年4月20日に行われたシアトル・マリナーズ vs マイアミ・マーリンズの試合でのことだった。「背番号36」のマリナーズユニフォームに袖を通した彼女が笑顔でマウンドに上がり、捕手を務めた岩隈久志投手を目がけて投げると……ほぼノーバン!

えいっと投げたボールはホームベースまで届き、岩隈投手のミットに収まりかけるナイスピッチング。女性だと届かないこともしばしばだが、見事な投球ができるあたり、さすが一流のスポーツ選手だ。

・大興奮の川澄選手

ちなみにこの日は、イチロー選手が古巣相手にホームランを放った試合でもある。大役を務め、その様子を目の当たりにした川澄選手は興奮がおさまらない様子。自身のブログでその気持ちを次のように綴っていた。

「今日のマリナーズ対マーリンズの試合が、特に日本人にとってどれだけ価値のあるものか、説明すると長〜〜〜〜〜〜〜〜くなるので割愛。そこで始球式をできることがどれだけ私に大きなパワーをくれたことか。これ、もう私頑張るっきゃない。うおーーーー(一部抜粋)」

……と同じ海外でプレーする選手ということもあって、大いに刺激を受けたようだ。現在、シーズンが始まったばかりのNWSL(ナショナル・ウーマンズ・サッカーリーグ)。川澄選手の今後の活躍に期待したい。

参照元:Twitter @ReignFC、川澄奈穂美オフィシャルブログ『ROAD RUNNER』
執筆:原田たかし

▼始球式に登場した川澄選手


▼こちらは始球式の様子
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▼イチロー選手のホームラン
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