朝っぱらから、とても悲しいニュースを見て(聞いて)しまった。何かというと、自民党の豊田真由子(とよた まゆこ)衆院議員が秘書に放った「絶叫暴言音声」である。

問題の音声はYouTubeチャンネル「デイリー新潮」がアップしているので各自そちらを聞いて欲しいのだが、筆者は思わず耳をふさいでしまったのである。なぜならば、ヒステリックに「このハゲーーーーーーーーーっ!!!」と絶叫していたからだ。

・絶対に言ってはいけない言葉

この音声を録音して週刊新潮に告発した元政策秘書の男性は、おそらくきっとハゲている。それゆえ、豊田代議士は怒りまかせに「このハゲーーーーーーーーーっ!!!」と絶叫したのであろう。でもこれ、ハゲに対して絶対に言ってはいけない言葉だ。

仮に、思い切りハゲているハゲに「このハゲ」と言われたら、少しばかり腹立つが「おまえもじゃ!」とツッコめる。完全ハゲではないけど、現在進行形でハゲと戦っているハゲ予備軍の戦士から言われた場合も同様で、結果的には和気あいあい。

だがしかし。

これまでの人生、まったくハゲを意識してこなかった人や、毛量多めの男性・女性に「このハゲ」と言われたら……話が全然違ってくるのだ。何もツッコめないし、笑いも起きない。単に悲しいだけの「このハゲ」であり、時には殺意さえ湧いてくる。

さらに言えば、ヒステリックな女性と口論した時に放たれる「このハゲ!」ほど罪深いものはない。事実なので何も言い返せないばかりか、仮に何かを言い返したら倍返しを食らうだけだし、勇気を出して小声で「このブス」と返したものなら100倍返しは必至であり、運が悪けりゃ暴力として返ってくる。もはや人間サンドバッグ状態だ。

余談であるが、あくまでも筆者の経験上、そのような発言を平然とハゲの前で言ってのけるのは、毛量多め・太めの人間である。映像や写真で豊田代議士を見る限り、その条件にあてはまる。弱者の心がわからない人間に、一体何が治められるのだろうか。

・それを口にしたら戦争

それにしても、よくもまあハゲている人に対して、それも面と向かって「このハゲーーーーーーーーーっ!!!」と言えるものだ。全力でハゲと戦っている筆者からしてみれば、「それを口にしたら……戦争だろうがっ……!!」というレベルの宣戦布告である。

よく英語のスラング「Fから始まる4文字」は絶対に口にしてはならないと言われるが、「このハゲ」もF●●Kと同じくらいに、ハゲに対して絶対に口にしてはならない4文字であることを覚えておいたほうが良いだろう。それを口にしたら、戦争なのだ。

参照元:YouTubeデイリー新潮
執筆:GO羽鳥
イラスト:マミヤ狂四郎

▼彼女は「このハゲ」という言葉の重さを知らなかったようだ