人生は選択の連続だ。目の前で起こった出来事に、どう対応するかはあなた次第。「神」から「塩」まで色々な手から選べばイイ。でもどうせなら、これからお伝えするような「イケメンな神対応」を取ってみたいもの!

というのもこの度、とあるテレビ中継で女性リポーターが「私は太っている」と自虐的な言葉を発したところ、男性キャスターが素晴らしい返答をしたのだ。その模様は動画『Don Lemon Praises ‘Chunky’ CNN Reporter Facing Irma Wrath: ‘Nothing Wrong With a Little Curve’』に収められている。

・ハリケーンの中継での出来事

米放送局『CNN』のニュース番組で、サラ・シドナーさんが、超大型ハリケーン「イルマ」について屋外からリポートしていたときのことだ。

フロリダ州デイトナビーチの夜の路上に立ち、強風と激しい雨にさらされながら状況を伝えるシドナーさん。「私たちは防護物の裏にいますが、それでも風が強いです」「ゴミ収集箱のカバーすら飛ばされています」などという言葉とともに、彼女はチョットした自虐的な台詞を口にする。

「ご存じの通り、私は小柄ではありません。太っています。そんな私でも真っ直ぐに立っていられないほどの強風です」

・キャスターの神対応

その後、シドナーさんは「皆さん、どうか外に出ないで下さい。私たちはこれが仕事です。お金をもらって、みなさんの目になって外にいるんです。だから皆さんは家にいて下さい」と続けた後、カメラはスタジオに戻される。

すると番組キャスターであるドン・レモンさんは、「ありがとう」とサラさんを労いながら、次の言葉を彼女に投げかけたのだ。

「どんな体型だろうと、あなたは美しい女性ですよ。ちょっとくらいポッチャリしていてもなんら問題ありません。ありがとう、サラ。どうか気をつけて」

……そして番組はコマーシャルに突入するのだった。なにこの対応! カッコいい!!

・「彼の言葉に涙が出た」などの声も

自虐とも取れる発言に戸惑うことなく、サラリと配慮する。これを “神対応” と言わずして何と言おう。SNS上でも話題となり、「彼の言葉に涙が出た」「同じ “太った” 女性として、レモンにありがとうと言いたい」「その通り!」「素晴らしい」などの声が多数挙がっている。

その一方で「彼女は “美しさ” について何も言及していないのに、“美しい” と返すのはオカシイのでは」といった意見も聞かれたもよう。たしかに彼女は、自虐ではなく、風の強さを視聴者に分かってもらうために、自分の体型を引き合いに出しただけかもしれない。

だが今の世の中、“細くなければ美しくない” という圧力が至る所で感じられることは否定できない。だからこそ、前述のような「涙が出た」なんて声も聞かれたはず。きっとレモンさんは、そんな世の雰囲気も感じて、「美しい」と言ったのではないだろうか。

参照元:Media ITEHoney.nine.com.au(英語)、YouTube
執筆:小千谷サチ