3D映画を見たことがある人は、画面が飛び出す感覚を楽しいと思うか、落ち着かない気持ちになるかで好き嫌いが分かれるのではないかと思う。そんな3Dの特徴を利用した画期的な横断歩道が、アイスランドの町で導入された。
驚くべきことに、その横断歩道はまるで宙に浮いているかのように見える。そう、スピード違反撲滅のために「3Dの飛び出し」を利用したというのである!
・もとはインドで生まれたアイディア
米ニュースサイト『boredpanda』によると、「3Dの飛び出す横断歩道」が導入されたのは、アイスランドのイーサフィヨルズゥルという町だ。同国のラルフ・トライラ氏環境委員が、インドのニューデリーで誕生した「シマウマ柄の横断歩道」と名付けられたアイディアを参考にしたらしい。
・3Dだと分かっていてもスピードを落としちゃう!?
トライラ氏は道路塗装会社の協力を得て、3Dの横断歩道を仕上げたとのこと。一定の視点から見ると、シマウマ柄の横断歩道は、「道路に障害物があるのでは!?」とドライバーが勘違いしてしまいそうなほど、空中に浮いているように見える。
きっと3Dだと分かっていたとしても、しましまラインが飛び出して見えるのだから、ドライバーはスピードを落とす……つまり交通事故が激減するのではないかと思う。事故の多発地帯で、かなりの効果を発揮することは間違いないだろう。
・一定の視点から見たら単なる平面の横断歩道
シマウマ柄の横断歩道は、何かテクノロジーを使用している訳ではなく、ペイントの仕方で道路に描かれた線の捉え方が変わるようになっている。その様子を撮影した動画「Vegamalun GIH」で確認できるように、真上や少し離れた場所で横断歩道を真正面から眺めると、線が浮き上がって見える。ところが!
目線を低くしたり間近で見ると、白&グレー・黒のラインがペイントされただけの平面な横断歩道なのである。まさに、目の錯覚によるマジックとも言えそうだ。この試みが成功すれば、世界中で導入される可能性もあるのではないだろうか。
参照元:YouTube、boredpanda(英語)
執筆:Nekolas
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