誰だってバタバタと忙しい朝は、出来るだけ手早く食事を済ませて仕事に行く準備をしたいものである。そんな時短したい人にとって、牛乳をかけるだけで手軽に食べられるコーンフレークは最大の味方!

ところが、ある海外メディアが「コーンフレークよりも朝食にピザを食べる方が健康的」だと報じているのである。それは一体なぜなのだろうか?

・コーンフレークよりも朝食にピザを食べるほうが健康的!?

米フード情報サイト『The Daily Meal』によると、同サイトのインタビューに答えた栄養士のチェルシー・アマーさんが、「コーンフレークよりも朝食にピザを食べる方が健康的」だと答えているのだとか。彼女は、食の情報サイト『Food and Nutrition』でライターとして活躍し、コンサルティングなども行っている人物だ。

・ピザのほうが「ヘルシー&バランス良し&腹持ちも良し」

彼女の話では、「スライスピザ」と「牛乳をかけたコーンフレーク」のカロリーは同じぐらいで、ピザの方がタンパク質と炭水化物に富み、トッピングによっては野菜も摂れるのでヘルシーだとのこと。

それに、タンパク質が豊富なピザの方が腹持ちが良く、それほど午前中に空腹感を感じることなく乗り切ることが出来るからだとも答えている。

コーンフレークにも様々な種類があるが、多量の砂糖が含まれているコーンフレークを食べるのなら、ピザの方がもっとバランスが取れた食品だというのだ。

かといって、チェルシーさんは「朝食にピザを食べましょう」と勧めている訳ではない。あくまで、「ピザとコーンフレークを比べたら」という仮定で述べているところに注意して頂きたい。それこそ朝からピザの宅配を頼んでいては、もやは健康的だとは言えない。


・日本の栄養士に意見を聞いてみた

とはいえ、「コーンフレークよりも朝食にピザを食べるほうが健康的」は海外の栄養士チェルシーさんの持論に過ぎない。そこで気になるのが、日本の栄養士の意見であるが、とある日本の栄養士に話を聞いてみたところ──


「私もチェルシーさんと同意見です。まずコンフレークだとビタミンや添加物が多そう……という点が気になります。あと付けのビタミン剤(成分)などよりも、栄養素は食事で摂りたいので。海外ですと、日本よりもサプリメントを飲む人が多そうなイメージなので、添加物とかの面では気にならないかもしれませんが……。

ピザだと彼女の言う通り、トッピング次第で様々な栄養が摂れそうですし、ピザも添加物が無い訳ではありませんが、コンフレークなどよりはマシかと思います。

あとは見た目。ピザはトッピングするものによって食欲がそそりそうですが、コンフレークは見た目が毎回ほぼ同じですし、美味しそうには感じません。

忙しい人には「何も考えなくて良い食事」なので都合が良いのかもしれませんが、食事は食べる前から始まっていると私は思います。やはり「美味しそう!」と心で感じ、口の中で唾液が分泌されてから食べることが、栄養吸収にもつながるからです」


──とのこと。「食事は食べる前から始まっている」……名言いただきました。ありがとうございます。いずれにしても、1日の活動力となる朝食。手早く健康的な食品を摂り、元気に毎日をスタートさせたいものである。

参照元:The Daily Meal(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Wikimedia Commons