ハンバーガーの2大チェーンといえば、「マクドナルド」と「モスバーガー」である。近年マクドナルドは奇抜な商品開発とSNSを活用した宣伝戦略が功を奏したのか、一時落ち込んでいた業績を立て直してきている。一方のモスは客数減少が止まらず、撤退する店舗も出てきているようだ。
そんななかモスは、番組とのコラボレーションにより、大胆なメニューの提供を開始した。その商品はバンズの代わりにトマト1個を使用した「とま実バーガー」だ。トマトで具材を挟んでいるのだが、崩れたりしないのか? はたしてうまく食えるのか?
・番組とコラボ
この商品は、バラエティ番組『有吉弘行のダレトク!?』(フジテレビ系)の企画で紹介された、モスのボツメニューである。それが2018年4月11~17日までの期間限定で提供開始となった。
・手がベタベタになったりしない?
バンズ(パン)の代わりにトマトで具材を挟んだハンバーガーだ。トマト1個を輪切りにして、その間にパティやチーズ、マッシュポテトなどを挟んでいる。モスにおいて、バンズを使用しないハンバーガーはこれが初めてのことではない。具材をレタスで挟んだ「菜摘バーガー」も通常メニューとして存在する。
しかし菜摘と異なるのは、トマトの水分だ。レタスであればしっかり水切りできるものの、トマトはかじると水分が出る。手がベタベタになる心配があるのだが、うまく食べることはできるのだろうか?
・1個750円。ちょっと高い……
実際に注文してみる。1個750円と結構割高だ。
まずは持った感触として、トマトが思った以上にしっかりしているのを感じる。軟弱なトマトなら持っただけでグシャっと潰れる心配があるのだが、使用されているトマトは皮が厚く、形も整っている。
・上質なトマトを使用
食べてみると、トマトを丸かじりしているようなみずみずしい食感。果肉がギュッと詰まっていて、食べ応えがある。果汁でベタベタになるかと思ったら、意外にも果汁があふれ出てくる感じはない。
質の良いトマトを使っているようだ。みずみずしいのに水分が少なく、形が崩れる気配が一切ない。トマトだけで十分美味しい。逆に言うと、パティはその美味しさに埋もれて存在感が消え去ってしまっているような気がしなくもない。ハンバーガーにするには上等すぎるトマトだったのではないだろうか。
なお、この商品は店舗で1日40個限定、1人2個までだ。食べたいという人は、早めにお店に行った方が良いかも。
──ここまで書いて今さら思い出したのだが、3年前に東京・大崎の店舗で「とま実バーガー」を数量限定販売していた。その際にレギュラー化されなかったのは、やっぱり単価が高いためだろうか……。