暑い……外を歩くだけで蒸し焼きにされているようだ。暑い暑い! 暑いという言葉さえ生ぬるいほどクソ暑い!!
何をやってもどうせ暑いなら、この熱を利用してみようと思う。というわけで、チンチンに熱された車のボンネットでもんじゃ焼きを作ってみることにしたぞ!
・約34度のトロけそうな日
外に出た瞬間、ムワッとした熱風が襲ってきた。瞬時に噴き出す汗……太陽が全力で殺しに来ている。気温を測ってみると、現在は約34度の模様。
そんな中、ずっと日向に駐車されていたミニカのボンネットは熱のこもった鈍い光を放つ。温度を測ってみたところ56度だった。
・試しにベーコンを置いてみた
絶対手とか置いたらあかんヤツやん。そこで、代わりに油を引いてベーコンを置いてみると……ジュー!
とはならなかったものの、徐々に色が変わっていくベーコン。15分くらいで赤身に焼き色がついて、炙られているように肉が反っていく。マジで火が通ってしまった……。
食べてみたところ、ちゃんと焼いた肉の香りがする。肉の脂が全面に押し出されてきておりジューシーな味だ。ウマイ!
・もんじゃ焼きを作ってみよう
というわけで、さっそくもんじゃ焼きを作りたいと思う。まず、キャベツをボンネットにオン!
相変わらず何の変化もないのだが、混ぜていると……
じわじわと!
JI・WA・JI・WA・と!!
色づいてきたーーーーーーー!
なお、普通に鉄板で焼くより、焼き色のつき方が濃いような気もするが、それがなぜかは分からない。とにかく、30分くらい炒めたところで焼き色がつきしんなりしてきたという事実が全てだ。準備が整ったので、堤防を作りもんじゃ焼きの出汁を流し込む。
色合いを考慮してねぎと紅ショウガをパッ!
シーン……
相変わらず、もんじゃ焼きから応答はないがこれまでのボンネットの実績を考えるとJIWAJIWA火が通っているに違いない。頑張れミニカ! お前の熱さを見せてくれ!! うおおおおおおおおお!
5分ほど へら でボンネットにもんじゃ焼きを押し付けて食べてみたところ……
うん……
生だね!
ただの小麦粉がかかったキャベツである。しかしながら、そのキャベツはなぜかいつもより断然ウマい。「シャクッ!」とした食感とさっぱりとした味が五臓六腑に染み渡る。キャベツってこんなにウマかったっけ? ウンメェェェエエエ! と、その時ある事実に気づいた。
なんか視界がぼんやりするし、頭もぼーっとする。
これはまさか……
キャベツがウマイんじゃなくて体が疲れてる!?
その時点で準備も含めて数時間炎天下の下で動いていた私。自分が思っていた以上に体はギリギリだったのかもしれない。その証拠に、キャベツを食べた後に飲んだ水は、この世のものとは思えないウマさだった。ウマすぎて逆に気を失いそうになったほどである。
炎天下での行動は予想以上に体力を奪うものだ。特に、夢中になって作業していると自分が危険な領域に達していることは気づきにくい。まだまだ暑い日が続くことが予想される今夏。くれぐれも屋外での行動には注意してくれ。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼入道雲がでっけえなあ……
▼動画はこちら