最近、店名とは思えないような名前の飲食店が増えているように思う。たとえば「カレーは飲み物。」、その姉妹店の「とんかつは飲み物。」。さらには蕎麦屋で「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」などがある。
この文章系店名に新たに仲間入りしそうなお店が、東京・御徒町に誕生した。その名も「餃子は主食。」である。このお店、なかなか潔くて、ご飯を置いてない! 餃子は1種類、5個1皿250円で勝負しているのだ!!
・わんこ餃子だと!?
お店の正式名称は「わんこ餃子 餃子は主食。」である。ということはつまり、ジャンジャン餃子が出てくるってことか? 当初は2018年8月14日オープン予定とのことだったが、若干ずれ込んで18日にオープンしていたとの情報を得たので、さっそく行ってみた。
・ご飯はない!
店舗はJR御徒町駅北口から徒歩約3分。東側の高架下を秋葉原方面に歩いていると見つけることができるだろう。
暖簾やのぼりが出ていないので営業しているのか不安になるが、11時30分頃に訪問したら営業している様子だった。表の看板にはこうある。
「餃子一皿 250円(税別)
・ご飯のご用意はありません
・おひとり様2皿以上のご注文をお願いいたします」
なるほど。「餃子は主食。」と言っている以上、白米でお腹を満たさせるものか!! という強い意志のようなものを感じる。これは相当、食い応えのある餃子が出てくるんだろう。店内に入ってメニューを見ると、意外にもドリンクメニューが充実していた。
う~ん、これはもしかして、主食と言いながら、酒を飲ませる店なんじゃないか? とにかく餃子を食えばわかるだろう。まずは最低ロットの2皿から注文した。
・3皿目からはオーダー
餃子は都度焼き立てを提供するため、焼き上がりに3~4分かかるそうだ。それから、「わんこ餃子」とはいってもジャンジャン出てくる訳ではない。最初の2皿以降は、追加でオーダーすることになるとのこと。
なんだ、「アイヨッ!」みたいに合いの手で器にドンドン餃子が飛び込んでくると思ってたら、そうじゃないらしい。卓上には「満腹」を知らせる小旗があるのだが、これを使う必要はないようだ。
・餃子は薄皮パリパリ
さて、わんこ餃子の妄想をしている間に、最初の2皿が来た。2皿分が1つに盛られて登場である。
薄皮で焼き目パリパリ。ドン! と食い甲斐のあるヤツが出てくると思っていたけど、1個は意外にも軽めで主食感はない。
食べてみると、見た目通りに皮は薄く、中の餡も控えめだ。生姜が効いていてかなりサッパリとしている。
・主食というよりツマミ?
サイズ的には1口餃子といっていいだろう。やっぱりビールのツマミのような感じ。あっさり10個を平らげて、すかさずおかわり。
早々と4皿も積み上がってしまった。
お次は、食べるラー油でトライ! ラー油はニンニクが効いていて、なかなかパンチが強い。酢醤油とラー油を交互に食べると、飽きずに食べ続けることができそうだ。
・ツマミではなかった!
2回戦目もあっさりと食い終えて、再び2皿おかわり。
6皿も積み上げると、大台(10皿)が見えてきた。ここでふと気づいた! これ、無限に食える気がしてきた……。すでにナゾの中毒性にハマっている気がするんだが。
そうだ! 一瞬ツマミと見せかけて、気が付けば食いまくってしまう。白米なんかいらないんだ。なぜなら、この中毒性で食い続けることによって、お腹が満たされるから。まさに餃子は主食だッ!!
さすがに10皿まではいかなかったが、30個を食べてもお腹にはそこそこ余裕がある。大食漢なら楽勝で10皿超えができるだろう。しかも30個を食べても全然クドさがなく、もたれる感じも全然ない。1個1個に重さがない、軽めの焼き餃子だからこそなのかもしれない。
最初はお店の仕組みに戸惑うかもしれないが、1度利用したら、ハマる可能性大! わんこ餃子のその魅力を試してみてはいかがだろうか。
・今回訪問した店舗の情報
店名 わんこ餃子 餃子は主食。
住所 東京都台東区上野5-20-14
営業時間 11:00~21:00
定休日 なし
※ 営業時間・定休日は今後変わる可能性あり
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24