先日私(佐藤)は、TBSラジオの番組『日曜天国』に出演した際に、昨今のタピオカブームについてこんなようなことを口走ってしまった。「先に話題になっていた『バスクチーズケーキ』はタピオカにやられましたね(笑)」。流行りはたしかにタピオカ一色。バスクチーズケーキは負けたといっても良いような状況。
だがしかし! そうではなかった。本当に美味いバスクチーズケーキは意外な場所に存在した。東京健康プラザ「ハイジア」の4階にある13カフェのバスクチーズケーキは、タピオカブームを一掃する勢いのハイレベルな逸品だった! なぜここにこんな美味いケーキがあるんだ!?
・ハイジアの思い出
ハイジアとは、東京都が都民の健康づくりを推進する目的でつくらた民間と行政が一体となった複合施設である。オフィス・スポーツ施設のほか飲食店などが業務を行っている。
少し話は逸れるが、私はこの建物に随分お世話になっていたことがある。上京して間もない頃にプリンターを持っておらず、ここの地下1階にあるネットカフェに足しげく通って、つたない小説をプリントアウトしたものだ。懐かしい……。
・ここに本格スイーツ!?
さて、今回紹介する「13(サーティーン)カフェ」は、2016年にオープンした喫茶店である。喫茶メニューだけでなく、食事も充実しているという。行ってみると店舗の様子は、公共施設によくある喫茶店の佇まい。はたしてここで本格的なスイーツを食べることができるのか?
メニューを見ると、噂に聞いていた鶏卵プリン(400円)が実にウマそうだ。
プリン好きを自負する私としては、迷わず「プリン!」と言いたいところだが、今回はバスクチーズケーキにした。なぜなら、冒頭でもお伝えした通り、バスクチーズケーキ発言に少なからず責任を感じているからだ。ここのは違うという情報を確かめるために、チーズケーキを食わねばならぬ。
・美しすぎるチーズケーキ
チーズケーキとコーヒーのセット(800円)、それにチョコレートソース追加(+50円)を注文。しばし待つと、私がこれまでに見たなかでもっとも美しいバスクチーズケーキが来た!
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美しい。焼き色もさることながら、その断面の艶やかなさまは見ていてウットリとしてしまう。
ホールの状態なら、上部に当たる部分にしっかりと焼き目がついている。ムラなく焼き上がっていたことが、その焼き色からうかがえる。
どの角度から見ても美しい。ここが健康プラザの喫茶店とは、にわかに信じがたいほどの出来栄えだ。
・食べるのが惜しい
生クリームと共にフォークですくい上げる。そして、口のなかに放り込むと、一瞬これがケーキであることを忘れるような食感だ。ふさわしい表現かわからないのだが、一瞬「プリン?」と錯覚するような滑らかな舌触り。
追加のチョコソースをかけると、その見た目はさらに耽美(たんび)なものになる。
思わずため息が出るほど美しい。写真を撮らずにはいれらないのである。
タピオカにバスクチーズケーキが負ける? 私は何を言っていたのだろうか? まだ戦いは始まってすらいないじゃないか……。いやむしろ、このケーキに勝てるタピオカドリンクは存在するのだろうか。
・まさかの塩!?
何より、私がこのケーキに驚いたのは器に添えられた灰色の粉だ。これは何か? 少し舐めてみると……。
塩だ! 塩が少しだけ添えられている。カットしたチーズケーキに塩を付けて食べると、味が引き締まってケーキの甘さがググっと際立つ。なんて心憎い食べさせ方をするんだろう。ここのシェフは出来る! かなり出来る人だ!! まさか健康プラザで、こんなスイーツの味の演出に出会うとは本当に思わなかった。これはもう常連決定! 通う、私は必ず通うぞ~ッ!!
・今回紹介した店舗の情報
店名 13(サーティーン)カフェ
住所 東京都新宿区歌舞伎町2-44-1 東京都健康プラザハイジア 4F
営業時間 11:00~17:00
定休日 日曜・祝日
参照元:東京都健康プラザ「ハイジア」
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼ちなみにハイジアの地下にある「はつもみぢ」は、本格インド料理と和食のお店。タンドリーチキンのお弁当はご飯と味噌汁がついて550円というお得さ