皆さんは餃子を食べるときに何をつけるだろうか。定番どころだと醤油に酢とラー油を加えたトリオだが、お店によってスタイルはさまざま。辛子や柚子胡椒なんて飛び道具を使ったかと思えば、何なら “そのままいけちゃいます” 的なところだって存在する。

んで、今回紹介する青源という店はたまに見かける「味噌」なのだが、味がちょっとやそっとじゃない……らしい。なんでも餃子の聖地「宇都宮」でウマいと評判で、お土産の定番なんだとか。毎日のように餃子を食べるようになって数カ月、いまや「宇都宮」の名前を聞くだけで脳汁が出る体になっちゃったから気づいていた時にはポチっていた──。

・青源の餃子をお取り寄せ

そんなわけで届いたのが青源の餃子である。6人前30個でお値段1831円。どうしてもセコい考えをしてしまう性分なため計算しちゃうが、1個あたりはおよそ61円。んまぁ、個人的には高すぎないが安くもないといった感覚だ。

開けたら餃子と一緒に「餃子の達人」なる味噌だれが入っていた。パッケージに「味噌の香りとコクがミソ!」と軽くジャブを打ち込んできているが、すでにこの時から青源の餃子は……

ニンニクの匂いがすんごい (^q^)


説明書きによると、青源は1625年創業の味噌醸造元。そして1994年、その味噌で味わう餃子がJR宇都宮駅構内で販売されると人気になったらしい。餃子自体の製造は独自の規格により近隣の協力工場に委託──要するに、青源はあくまで味噌の老舗&プロといったところか。

ちなみに青源の餃子は宇都宮餃子会の準組合員。味噌で食べる餃子は何度か食べたことがあるが、どこまでミソミソしているのだろうか。その実力、見せてもらおう!

・調理スタート

それでは焼いていくとしよう。まずは油を少々ひき、凍った餃子をそのまま並べる。

水を注いでフタをして強火で蒸し焼き。水気がなくなったら、油をちょっと差して焼き目がいい感じについたら……

完成でやんす。パッと見ても、特に変わったところはない。はじめに何もつけずに食べてみたところ、正直にいうと「普通」との感想がしっくりくる。宇都宮で有名な餃子と聞いていただけに死ぬ覚悟をして食べたが、至って普通の餃子……と思いきや!

・味噌で変化

前述したように青源の本業は味噌。付属のタレ&ラー油をつけて食べると、一気に違う顔を見せてくるのだ。タレをつけて口に放り込めば……

絶妙にピリ辛な味噌タレが……


ズン……


ズン……


ズズン!!!!


てな具合でとにかく味噌があるとないとで、まったく見せる顔が違う。たまたま他のテキトーな味噌が手元にあったので試してみたのだが、同じ味噌なのに完全なる別物。青源だとミソミソしているのに対し、他だとクソミソ……とまでは言わないが、ここまで味や食感が違うのかと驚いた。

なんというか、青源の餃子は本体とタレが永遠のコンビ。どちらかが欠けても試合ができないような一心同体感がそこにはあった。味噌あっての餃子はふたつでひとつ。餃子はバランスの食べものだと思っているが、青源のクオリティーはなかなか真似できるレベルじゃない。

食べると「餃子の達人」という味噌ダレのネーミングもよく分かる。まさに餃子の達人。まさに餃達(ギョータツ)である。味噌で食べる餃子が好きな人は一度通っておくべき道だろう。そうでない人も特徴のある味噌で食べる餃子は他にないので食べてミソ!

参考リンク:青源味噌株式会社
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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